もったいないキッチン2020/08/16


もったいないキッチン

「もったいないキッチン」 シネスイッチ銀座
廃棄食材料理を届けながらヨーロッパをめぐる旅を追ったドキュメンタリー「0円キッチン」を手がけ、「食品ロスを楽しく解決!」を実践するオーストリアのジャーナリスト、ダーヴィド・グロスが日本各地をキッチンカーでめぐる様子をとらえたドキュメンタリー。
「世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されている」という状況を変えるため、オーストリアから日本にやってきたダーヴィド。美食の国、日本の食品ロスは世界トップクラス。旅のパートナーで通訳でもあるニキとともにオリジナルキッチンカーで日本全国をめぐる旅に出たダーヴィドは、旅の道中で出会った日本人シェフたちとともに捨てられる運命にある食べ物をおいしい料理に生まれ変わらせる「もったいないキッチン」を日本各地でオープンさせる。
食品ロスの問題を提起しつつ、楽しく解決策を考えさせます。
食品リサイクル工場へ行ったり、風評被害もある福島にも。野草を上手に料理するおばあちゃんなど、たくさんの人と出会って、みんなでおいしい料理を作って食べるという映画でした。でも昆虫食を食べる若者グループにはびっくりしました。ちょっと抵抗がありました。映画を見ると食品ロスの事を考えさせられます。コンビニエンスストアでは、いつでも商品がぎっしりあって、売り切れになっていることは少ないです。その為には多くの発注があって、食品を処分する数も増えているのです。消費期限が過ぎたものを、売ることもあげることも、値引き販売することもできません。そういうことがロスを増やしているのだと思います。食べるものにも困っている人もいるのになぁと思います。豚の餌としてリサイクルされているのも多いですが、便利さの影で、無駄が生じているのかなと思います。自分にできることは、まずは自分の家の食料は、捨てないで食べ切るようにする事です。

★★★☆☆ 3+

赤い闇 スターリンの冷たい大地で2020/07/31


赤い闇 スターリンの冷たい大地で

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」 ユーロライブ(試写会)
1933年、ヒトラーへの取材経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)は、世界中で恐慌の嵐が吹き荒れる中、ソビエト連邦だけがなぜ繁栄を続けているのか、疑問を抱いていた。ジョーンズはその謎を解くため、単身モスクワを訪れ、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、疑問の答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。しかし、凍てつくウクライナの地でジョーンズが目にしたのは、想像を超えた悪夢としか形容できない光景だった。
「太陽と月に背いて」「ソハの地下水道」で知られるポーランドのアグニェシュカ・ホランド監督作品。スターリン体制のソ連という大国にひとり立ち向かったジャーナリストの実話をもとにした歴史ドラマ。
真実を白日の下に晒そうと奮闘する若い記者、阻止しようとするソ連の裏工作。過去の歴史では、何度も同じようなことが繰り返され、都合の悪いことは、消されてきたと思います。現在でもどこかで同じような事が起こっていたら、国際社会が警鐘を鳴らしていかなけれればなりません。北朝鮮でも、昔、飢饉の時があったけど、表向きは栄えているとアピールしていたこともありました。今はどうなのかわからないですが。
文化大革命や、他の国も、国内で起きていることが、世界にはわからなかったりします。楽しい話ではないけど、見応えはありました。もっと歴史や人物のことがわかっていた方がより理解できると思います。

★★★★☆ 4-

ブリット=マリーの幸せなひとりだち2020/07/29


ブリット=マリーの幸せなひとりだち

「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」 YEBISU GARDEN CINEMA
結婚して40年になる専業主婦ブリット=マリー(ペルニラ・アウグスト)は、仕事で忙しい夫のために毎日食事を作り、家の中を奇麗に整えておくことが自分の役割だと信じ続けてきた。そんなある日、夫の愛人の存在を知った彼女は、これまでの生活を変えるべくスーツケースひとつで家を出る。しかし働いた経験などほとんどない63歳の彼女にまともな職は見つからず、ようやくありついたのは、小さな田舎町ボリのユースセンターの管理人兼、地域の子どもたちのサッカーチームのコーチという仕事だった。スウェーデンのヒューマンドラマ。
サッカーのルールもよく知らないご年配のおばさんをコーチとして雇ってしまうのも、どうなのかな。お国柄なのかな。掃除に関しては完璧なのに、誰もあまりほめたり、感謝したりしていない気がしました。
「WAVESウェイブス」は若者過ぎる話でしたが、こちらはちょっと年齢高めな人の話でした。内容は悪くないのですが、グズグズしているように思えました。
「幸せなひとりぼっち」と同じフレドリック・バックマン原作だそうですが、私は「幸せなひとりぼっち」の方が好きだなぁ。

★★★★☆ 4-

WAVES ウェイブス2020/07/26


WAVES ウェイブス

「WAVES ウェイブス」 TOHOシネマズ日比谷
フロリダで暮らす高校生タイラー(ケルビン・ハリソン・Jr)は、成績優秀でレスリング部のスター選手、さらに美しい恋人もいる。厳格な父との間に距離を感じながらも、何不自由のない毎日を送っていた。しかし肩の負傷により大切な試合への出場を禁じられ、そこへ追い打ちをかけるように恋人の妊娠が判明。人生の歯車が狂い始めた彼は自分を見失い、やがて決定的な悲劇が起こる。1年後、心を閉ざした妹エミリー(テイラー・ラッセル)の前に、すべての事情を知りながらも彼女に好意を寄せるルーク(ルーカス・ヘッジズ)が現れる。
悲劇的な兄の話と、癒しと再生の物語である妹の話、2本の映画を見たような気分です。オープニングから、めまぐるしいカメラワークと音楽で、ちょっと酔いそうになりました。新しい感覚なのかもしれないけど、グルグルと展開していくスピードの速い内容でした。映像が美しく、音楽もかっこよかったです。おしゃれなミュージックビデオを見ているような感覚です。問題を抱えている家族ですが、表面的にはうまく付き合えています。若さゆえの衝動や悲劇、追い詰められていく気持ちが見ていても苦しいです。アメリカの青春ストーリーですが、事件は日本でも起きているように思います。

★★★★☆ 4

ぶあいそうな手紙2020/07/24


ぶあいそうな手紙

「ぶあいそうな手紙」 シネスイッチ銀座
ブラジル南部のポルトアレグレに暮らす78歳のエルネスト(ホルヘ・ボラーニ)。隣国ウルグアイからブラジルにやって来て46年になるエルネストは、頑固で融通がきかない独居老人だ。老境を迎え、視力をほとんど失ってしまったため大好きな読書もままならなくなってしまった彼のもとに一通の手紙が届く。手紙の差出人はウルグアイ時代の友人の妻だった。手紙が読めないエルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビア(ガブリエラ・ポエステル)に手紙を読んでくれるように頼む。手紙の代読と手紙の代筆のため、ビアがエルネストの部屋に出入りするようになるが……。
手紙を通して、年齢も性別も違う2人が交流を深めていくという物語なのですが、思ったほど、心温まらなかったです。若い娘ビアが、問題あり過ぎるし、エルネストはぶあいそうながら、とても優しい人でした。演じるホルヘ・ボラーニの魅力は良かったですが、なんか話のおさまりが悪い感じがしました。彼女問題も解決しているのだろうけど、ハッキリしなかったです。もっと健気な女の子で、頑張っているキャラクターだったら、応援したくなるのですが。ブラジルって、こういう感じなの?と思いました。

★★★★☆ 4-

グレース・オブ・ゴッド 告発の時2020/07/22


グレース・オブ・ゴッド 告発の時

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」 シネスイッチ銀座
妻と子どもたちとともにリヨンに暮らすアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、幼少期にプレナ神父から性的虐待を受けた過去を抱えていた。アレクサンドルは、プレナ神父が現在も子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るために過去の出来事の告発を決意する。彼と同様に神父の被害に遭い、傷を抱えてきた男たちの輪が徐々に広がっていく。教会側はプレナの罪を認めながらも、責任を巧みにかわそうとする……。
フランソワ・オゾン監督にしては珍しく、実際の事件を基にした内容で社会派映画でした。メルヴィル・プポーが主人公なのかと思ったら、だんだん他の人の話になり、主に3人の被害者が中心でした。子供時代のトラウマが、人生を変えてしまったり、普通に生活できていても、過去の出来事に苦しんでいるのがわかります。何年もたって、やっと糾弾できるようになったのだと思います。新しい被害者がでないように、教会側がもっと早く対処しなければならなかったと思います。
信仰心が強いことや、告発する為に、家族が協力することなど、日本とはちょっと違う気がします。それにしても実際の事件で、被害者がいることがわかっているのに、長い間にクビになっていたのが、信じられないです。

★★★★☆ 4-

チア・アップ!2020/07/13


チア・アップ!

「チア・アップ!」 シネスイッチ銀座
余生を過ごすためにシニアタウンに越してきたマーサ(ダイアン・キートン)。
若いころ、チア・リーダーになりたかったマーサは、シニアタウンで隣人になったシェリル(ジャッキー・ウィーバー)と共にチアリーディングクラブを結成することに。オーディションを開催するが、参加したのはチア未経験者どころか、腕が上がらない、膝が痛い、坐骨神経痛持ちの8人。周囲からは絶対に無理とバカにされ、笑われながらも、互いに励ましあいながら練習に打ち込んでいった。特訓を重ねた結果、チア未経験の素人たちが全米チアリーディング大会へのエントリーと進んでいく……。
初めは苦手なタイプだと思った隣人さんだったけど、いつの間にか、仲良くなっていきます。チアのクラブに参加してきた人達も、練習していくうちに、楽しくなって、結束が高まっていくようです。シェリルの孫や、若い人の協力もあって、まさかの大会出場となります。全体的にかなり強引な話のような気もします。ただおばあちゃん達が奮闘する話ではなく、チアをやりたいと思ったマーサにとっては切実な理由がありました。予告を見ると大体の内容がわかり、予想を超えなかったけど、飽きずに見れました。日本にもシニアマンションとかあるけど、さすがにアメリカのシニアタウンは、規模が大きくて、ゆったりした町でした。

★★★☆☆ 3+

レイニーデイ・イン・ニューヨーク2020/07/10


レイニーデイ・イン・ニューヨーク

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」 ヒューマントラストシネマ有楽町
大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。そのきっかけとなったのは、アシュレーが有名な映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)にマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれたことだった。生粋のニューヨーカーのギャッツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーにニューヨークの街を案内するためのさまざまなプランを考える。しかし、思いもよらないさまざまな出来事が巻き起こり、2人はお互い別々な1日を過ごす……。
まさにウッディ・アレン監督の真骨頂な映画でした。ウディ・アレン監督というとこういう映画を期待して、期待以上な映画でした。いつもの通り、音楽は抜群。洒落た会話、軽妙なテンポで意外な方向へ展開していきました。
ティモー・シャラメは、いつものように美しく、高等遊民(古い?)のような役に馴染んでいます。エル・ファニングもかわいらしかったです。他にはセレーナ・ゴメスや、ジュード・ロウ、ティエゴ・ルナが出演しています。
美術館へ行くシーンが良かったです。この絵はここにあるのかと、チラリと見える絵画に興奮しました。多分、メトロポリタン美術館でしょう。
ニューヨークを描くと右に出るものはいない監督の、選ぶ場所や、会話に出てくるところも素敵でした。いつも自分で監督し、脚本も書いているので、どの作品も唯一無二です。私生活ではいろいろ問題があるのかもしれないけど、映画ファンを熱く惹きつけています。

★★★★☆ 4+

カセットテープ・ダイアリーズ2020/07/06


カセットテープ・ダイアリーズ

「カセットテープ・ダイアリーズ」 TOHOシネマズシャンテ
1987年、イギリスの田舎町ルートン。音楽好きなパキスタン系の高校生ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)は、閉鎖的な町の中で受ける人種差別や、保守的な親から価値観を押し付けられることに鬱屈とした思いを抱えていた。しかしある日、ムスリム系のクラスメートのループス(アーロン・ファグラ)が貸してくれたカセットテープでブルース・スプリングスティーンの音楽に触れ、自分の鬱屈(うっくつ)した気持ちを代弁するような曲のとりこになり、その音楽を知ったことをきっかけに、彼の人生は変わり始める。
全編にスプリングスティーンの曲をちりばめていて、ミュージカルではないけど、ミュージカルっぽいです。ダンスもあります。
パキスタン移民の少年の自伝的、爽やか青春ストーリーでした。これまでも似たようなのはありますけど、違うのは主人公がブルース・スプリングスティーンのオタクになることと人種的問題が絡んでいることです。結婚相手は親が決めるのが当たり前というのは「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」を思い出します。移民の子でもだけど、イギリスで生まれ育っているので、考え方も違っています。親とぶつかってしまうのも必然です。期待を裏切らない映画で、面白かったです。
いろいろな出会いが彼を成長させています。友人、恋人、先生、隣人など、そして、スプリングスティーン。アメリカ人のブルース・スプリングスティーンの歌が、主人公の気持ちにフィットしていました。

★★★★☆ 4

ソニック・ザ・ムービー2020/07/02


ソニック・ザ・ムービー

「ソニック・ザ・ムービー」 TOHOシネマズ日比谷
世界的人気を誇るセガの人気ゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで実写映画化。宇宙最速で走るパワーを持つ青いハリネズミ(?)のソニック(声:ベン・シュワルツ)が、故郷を離れて遠い地球へとやって来る。ひょんなことから出会った保安官トム(ジェームズ・マースデン)とバディを組んだソニックは、マッドサイエンティストのドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)が企てる陰謀を阻止するべく大冒険を繰り広げる。
それほど期待はしていなかったけど、なかなか楽しめる娯楽作品でした。
とにかくスピードがすごいので、大きいスクリーンで臨場感を楽しめます。
悪役がジム・キャリーなので、さすがにパフォーマンスが個性的で、じっくり演じていました。他の人が演じたら、長すぎる気もしますけど、独特の動きが面白いです。ソニックは目力があって、ウルウルしたり、かわいらしく見えてきました。子供向けかもしれなけど、大人も一緒に楽しめる感じの映画でした。
一件落着するものの、続編を作る気満々な感じがしました。

★★★☆☆ 3+