菓子屋横丁月光荘 歌う家2025/02/17



「菓子屋横丁月光荘 歌う家」 ほしお さなえ ハルキ文庫
家の声が聞こえるー幼い頃から不思議な力を持つ大学院生の遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築70年古民家で、住み込みの管理人をすることになった。その家から歌が聞こえてくる。
シリーズ第1作、家の声が聞こえると言っても、ホラーっほさはなく、その場所の過去の記憶を感じているようです。川越の街並みや名所も出てきて、面白かったです。主人公は、両親を早くに亡くし、祖母や祖父の家で育つが、大変だったこともあります。わりと大人しい人です。多くの人との出会いもあり、自分の過去にも向き合っていきます。住み始めた古民家だけではなく、川越には古い家がたくさんあって、他の家からも声が聞こえます。その事を周囲の人には秘密にしています。理解してもらうのが、難しい事だと思います。今後、どんな声を聞くのか、楽しみです。