ザ・ルーム・ネクスト・ドア2025/02/13



「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」 新宿ピカデリー
重い病いに侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていなかった時間を埋めるように、病室で語らう日々を過ごしていた。安楽死を望むマーサは、最期を迎える時に隣の部屋にいてほしいと思い、イングリッドに頼みこむ。悩んだ末にマーサの最期に寄り添うことを決めた。イングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で、暮らし始める。マーサは「ドアを開けて寝るけど、もしドアが閉まっていたら私はこの世にいない」と告げる。
ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞。
スペインのペドロ・アルモドバル監督が、アメリカを舞台に描いています。スペインの俳優じゃないのが、珍しいし、実力派2人の女優さんで、重いテーマながら、深い話になっています。いくら親友だと言っても、自殺幇助になりかねない事を引き受けられるだろうか。最期の頼みを断われるのか。考えさせられます。マーサの気持ちを尊重し、寄り添うことにしたイングリッドは、かけがえのない日々を親友と過ごします。
マーサの自宅がオシャレでした。窓から見る雪も良かったです。黄色いスーツなど、アルモドバル監督らしく、ビビットな色合いも楽しみました。あれ、ティルダ・スウィントンが2役?とびっくりしました。お見事です。

★★★★☆ 4