わが殿 上2023/07/29


わが殿 上

「わが殿 上」 畠中 恵・著 文春文庫
幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐなか、大野藩も例外ではなかった。才気煥発な藩主・土井利忠に借財の返済という大役に任命されたのは、僅か八十石の内山七郎右衛門。毎日が反転し、忙しい毎日になる。惚れこんだわが殿に時に反発しながら、藩の再生に奔走する……。
無理難題を引き受けて、借金を返せない場合は、切腹覚悟で、命をかけて働く主人公。そんななか、またしても借金をしなければならない状況に見舞われる。ハラハラしましたが、他の人には考えつかないアイデアを出して、頑張ります。出世したと思われて、妬まれもするし、殿に仕えるのは、大変なことです。現代に通じる事もあるけど、参勤交代とか、切腹覚悟とか、やっぱりこの時代は、大変だったと思います。他の藩もみんな苦労していたのだろうな。下巻ではどうなる事か。