空の中2015/10/23

空の中
「空の中」 有川 浩・著 角川文庫
日本初の超音速ジェット機の試験飛行中、高度2万メートルで爆発炎上。その後、自衛隊機が再び同じ場所で事故に遭遇。事故調査委員会の春名は、同じ場所を飛んでいて、生き残った自衛隊員を訪ねる。高度2万メートルに再度行って、遭遇したのは巨大な未確認の知的生命体。その頃、高知の高校生が、海で謎の生き物を拾う…。
何かわからない生命体は、携帯電話を通して、会話ができて意思の疎通ができるようになります。2つの物語が同時に進行し、事故の調査と、生命体との交渉や触れ合いがあります。「図書館戦争」や「空飛ぶ広報室」の有川浩さんなので、SF的な側面と恋愛が絡んでいるところが面白かったです。高知の方言がすごくいいのです。