図書館戦争 THE LAST MISSION2015/10/21

図書館戦争
「図書館戦争 THE LAST MISSION」 TOHOシネマズスカラ座
国家による思想検閲やメディア規制が横行する近未来の日本。本を読む自由を守るため結成された図書隊は、監視目的の部隊・メディア良化委員会と攻防している。図書隊の特殊部隊(タスクフォース)に所属する上官・堂上篤(岡田准一)や笠原郁(榮倉奈々)らに、この世に1冊しか存在しない「図書館法規要覧」の一般展示が行われる芸術の祭典の会場を警備の指令が下される。単に警備のための戦いではなく、その裏には図書隊の解散を目論む手塚慧(松阪桃李)が仕掛けた罠が潜んでいた…。
入隊したばかりの頃に比べると、郁も成長していて、男に負けないくらい強くなっています。硬派な話とロマンスがあって、とても面白かったです。原作を読んでいるので、省略されていることも多々ありますけど、内容をふまえつつコンパクトに映画らしくまとめてあると思いました。普通は原作読んでいると、どうしても不満が出るものですが、キャスティングは私は満足しています。
岡田准一クンのキレのあるアクションも良いし、こそばゆい恋愛模様もちょっと進んでいるかなと思いました。そして仲間たちの結束が強くなっていることを感じさせます。
よく考えると、本の為に、1つの国の中で戦争のような銃撃戦をするなど、荒唐無稽な話かもしれないけど、とにかく面白いから良いのです。映画にもなっているレイ・ブラッドベリの「華氏451」が好きなのですが、この話を彷彿させます。書物を読むことを禁じられた未来の話なので。本が好きな人には共感できるのではないでしょうか。原作のボリュームからするともう1本くらい映画を作るのではと思いますが、どうなんでしょう。スペシャルドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」も見ましたが、こちらも良かったです。

★★★★☆ 4