燈火は消えず2024/01/23



「燈火(ネオン)は消えず」 シネマート新宿
腕ききのネオン職人だった夫ビル(サイモン・ヤム)が亡くなった。香港の夜景の象徴だったガラス製のネオンを愛した夫。妻メイヒョン(シルヴィア・チャン)は、彼がやり残した最後のネオンを完成させようとする。夫の工房へ行ってみると、そこには見知らぬ青年がいた。一人娘は、香港を離れ海外へ移住すると言う……。
仲が良かった夫婦、夫がいなくなった事から、立ち直れない妻。夫がしたかった事は何か、夫の弟子だと言う、知らない青年と共に、ネオンを作る事となる。
香港は、たくさんのネオン看板があった記憶の人が多いだろうが、2010年の建築法改正で、今ではほとんどがなくなっていると言う事に驚きました。では100万ドルの夜景は、今は寂しいものになっている事だろう。導入部分は、ゲームセンターで夫との思い出にふけり、亡くなった事がわかり、打ちひしがれている事が伝わってきました。そこは良かったけど、どうしたいのか、何をしたいのか、ちょっとわかりくかったし、テンポが遅かったです。香港は好きでしたが、中国返還後は行ってないです。内容と相まってしんみりとしました。ネオン看板はとてもきれいでした。娘が子どもの時に父からもらった瓶に入ったネオン、きれいです。妻が完成させたネオン看板も良かったです。過去と現在が交差し、夫との思い出が蘇ってきます。

★★★★☆ 4