バベットの晩餐会2024/01/08



「バベットの晩餐会」 TOHOシネマズ錦糸町
19世紀後半のデンマーク。小さな漁村で、牧師であった父の意志を継いでつつましく暮らす老姉妹(ビルギッテ・ファダースピール、ボディル・キュア)。2人のもとで、フランス女性バベット(ステファーヌ・オードラン)が、働くようになった。牧師の生誕祭でバベットは、姉妹と信者に、フランス料理を作らせてほしいと言う。
1989年の映画です。午前十時の映画祭で観ました。前から観たかったのです。
前半には、姉妹の若い頃の話があり、バベットがやってくる事情へと繋がっている。更に14年位が過ぎて、村人たちには、小さな諍いが起こるようになる。そしてバベットが用意する料理がクライマックス。手の込んだ素晴らしい料理が振る舞われます。村人たちは何を食べさせられるのか疑心暗鬼ですが、一緒に食事をする事になった将軍だけが、その価値がわかっているのです。姉妹は若い頃、美しく将軍や他の男性から言い寄られています。2人とも結婚しないまま、品の良いお婆さんになっています。バベットも素晴らしいし、名もなき村人たちも素朴で良かったです。バベットの心意気と優しい老姉妹の関わりが、寂れた田舎の村を舞台に語られます。好きなタイプの映画でした。

★★★★☆ 4+

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