龍星閣がつないだ夢二の心 前期2023/01/18



「龍星閣がつないだ夢二の心~「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点」 日比谷図書文化館
令和4年4月1日に区指定文化財となった「龍星閣旧蔵竹久夢二コレクション」は、千代田区内の出版社である龍星閣が集めたものです。竹久夢二は、「大正ロマン」を象徴する詩人画家として知られていますが、没後は一時世間から忘れ去られたこともありました。龍星閣の創業者・澤田伊四郎(さわたいしろう)は、「埋もれたもの、独自なものを掘り出して世に送ること」を出版理念とし、夢二の作品を精力的に集め、作品集として世に送り出しました。これをきっかけに、人々の眼差しは再び夢二に向けられ、今に続く夢二ブームへと繋がりました。
龍星閣の出版活動とそのコレクションを紹介しています。こちらの展示はいつも入場料が安いですが、今回は観覧無料でした。それなのに、展示はしっかりとわかりやすく工夫されています。龍星閣は、高村光太郎の「詩集 智恵子抄」や、岸田劉生の「劉生絵日記」なども出版しているそうです。
竹久夢二の原画や直筆の手紙など、たくさん見る事ができました。掛け軸や、挿絵、多くの表紙絵も描いています。多才な活躍ぶりがわかりました。

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