雨上がり月霞む夜 ― 2023/01/08
「雨上がり月霞む夜」 西條 奈加・著 中公文庫
がさつだが情に篤い秋成と、死者や妖しと交流する力を持つ雨月。幼馴染の2人は人間の言葉を話す兎「遊戯」との出会いをきっかけに、様々な変事に巻き込まれる。掛け軸から飛び出す金鯉、歳を取らない美女、罪の果てに鬼になった男。江戸怪奇譚「雨月物語」をモチーフに綴る、切なく幻想的な連作短編集。
遊戯という兎は、雨月の事を崇めているが、秋成にはずけずけと物を言います。「雨月物語」はタイトルは聞いた事ある程度です。不思議な事象がいろいろ起こり、雨月が原因を推測しています。なんでも承知で頭の良い人のようです。更に妖しい力や人物が近くにいると感じる能力があります。全然違う2人だけど、良い関係のように思いました。しかし、最後に明かされる内容は予想外でした。
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