愛は味噌汁 食堂のおばちゃん32022/09/26




愛は味噌汁

「愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
オムレツ、エビフライ、豚汁、ぶり大根、麻婆ナス、鯛茶漬け、ゴーヤチャンプルなど昼は定食屋で夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が仲良く営んでおり、そこにアルバイトの万里が加わってはや2年。美味しくて財布にも優しい佃の「はじめ食堂」は常連客の笑い声が絶えない。新しいお客さんがカラオケバトルで優勝したり、常連客の後藤に騒動が持ち上がったり、一子たちがはとバスの夜の観光ツアーに出かけたりする。
すごい話ではないけれど、それぞれに味わいのあるお話でした。今回、印象に残ったのは、はじめ食堂が、食中毒を出したと疑われるところです。真面目に丁寧に仕事をしてきたのに、お客さんで2人だけ、食中毒の症状で入院したのです。同じものを食べた他の人は大丈夫なのです。他の常連さんたちも、症状なしです。たとてはじめ食堂が原因じゃなかったとしても、風評被害となってお客さんが遠のいてしまう可能性があります。食堂の大変さを知りました。
アルバイトの万里くんは、他の仕事は長続きしなかったのに、はじめ食堂では、真面目に働いています。料理の楽しさも覚えてきて、新しい料理を考えていきます。そこは良いのですが、テレビ取材の話が持ち上がると、ちょっと空回りしてしまいます。そこは年の功で、お姑さんの一子さんは、落ち着いて対処していました。

コメント

トラックバック