ALWAYS三丁目の夕日’642012/02/01

ALWAYS三丁目の夕日‘64
「ALWAYS三丁目の夕日’64」を観てきました。
オリンピック開催に沸き立つ1964年の東京。夕日町三丁目の住民たちの生活が綴られる第3弾。子どもたちも育って、将来を考える年齢になる。鈴木オートの社長夫妻(堤真一と薬師丸ひろ子)の息子は加山雄三に憧れてギターをかき鳴らし、売れない作家の茶川(吉岡秀隆)とヒロミ(小雪)を親代わりに育った淳之介(須賀健太)は、茶川と同じように文学に憧れている。そして、鈴木オートの従業員六ちゃん(堀北真希)は、後輩もできて仕事に励む毎日だが、密かに恋する人をみつけ、毎朝、彼とすれ違うために、おしゃれをして出かけていく…。
先が読める展開ながら、やっぱり泣けてしまいますね。涙腺の蛇口が壊れてしまったのかと思うほど、じょ~と泣いていました。今回の話は親子や家族のあり方と幸せとは何かを深く観客に問いてきているように思います。家族と言っても、必ずしも血のつながった家族だけではありません。六ちゃんにとっては、社長さん夫婦は東京の両親であり、淳之介にとっては茶川とヒロミはかけがいのない家族なのです。そういう関係が希薄になった現代を見ていると、日本は発展はしたけれど、大切なものをあの時代に置いてきてしまったのではないかと、このシリーズ1作目を観て思ったことをまた思うのです。

★★★★☆