生きる LIVING2023/04/06


生きる LIVING

「生きる LIVING」 TOHOシネマズ日比谷
1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズ(ビル・ナイ)は、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。そんなある日、彼は医師から余命半年と宣告される。ウィリアムズは、仕事を放棄し、海辺のリゾート地で酒を飲んで馬鹿騒ぎするも満たされない。ロンドンへ戻った彼はかつての部下マーガレットと再会し、バイタリティに溢れる彼女と過ごす中で、自分がすべきことを考える。
黒澤明監督の「生きる」を、カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたそうで、期待していました。黒澤明のは観ていないですが、予告映像などで、ブランコに乗っているシーンしか知りませんでした。
「生きる LIVING」は、とても良かったです。すごい出来事があるというわけでもないのですが、気がつくと涙が出てきていました。さりげないセリフばかりなんだけど、素晴らしいです。静かな映画なのに、心揺さぶられました。警察官の会話も良かったです。
ビル・ナイも好きなんおで、主役で嬉しいです。役所勤めの主人公、時代は1950年代、みんな帽子をかぶって、長い傘を持って、いかにも紳士です。会社勤めの人に刺さるのか、年齢的なものなのか、私は共感もしましたし、生きることの意義を考えさせられました。この時代のフォートナム&メイソンは、私の知っているのとは、違っていました。

★★★★☆ 4+