塞王の楯 上2025/03/20



「塞王の楯 上」 今村 翔吾 集英社文庫
時は戦国。炎に包まれた一乗谷で、幼き匡介は家族を喪い、運命の師と出会う。石垣職人“穴太衆”の頂点に君臨する塞王・飛田源斎。彼のように鉄壁の石垣を目指し、石工として腕を磨く。一方、鉄砲職人を率いる若き鬼才・国友彦九郎は、匡介をライバル視。秀吉没後に、大乱の気配、対決の時が迫る。
戦国時代の歴史小説は、数多くあるけど、武将ではなく、職人集団にも、戦いがあったのか、そこに焦点を当てるというのが素晴らしいです。中心となるのは石垣を造る人たち、鉄壁の石垣があれば、戦が途絶えるのではと考える匡介、一方、誰もが恐れる鉄砲により戦なき世を目指す彦九郎。正に矛盾の語源となった矛と盾のぶつかり合いが、これから始まるのだなぁと、続きは下巻で見届けようと思いました。
作者の今村翔吾さんは、よくテレビにも出ている方ですが、小説を読むのは初めてです。とても読みやすくわかりやすいです。日本のお城を好きな人も多いと思いますが、石垣がどのように造られていて、いろいろな技法があって、戦に使われていたのかと、興味深いですし、魅力的な人物がたくさん出てきます。

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