下山事件暗殺者たちの夏2023/05/18


下山事件暗殺者たちの夏

「下山事件暗殺者たちの夏」 柴田 哲孝・著 祥伝社文庫
戦後間もないGHQ占領下の日本で、ある事件が起きた。昭和24年7月5日、初代国鉄総裁が失踪。翌6日未明、線路上で礫死体となって発見された。いわゆる「下山事件」である。
実際にあった事件を調べて小説にしています。亡くなった国鉄総裁の名前が下山定則と言う名前で、下山事件と呼ばれています。私は全く知らない事件でした。当時は国鉄の大規模な人員整理が行われており、恨まれてもいたし、仕事の心労もあった事も想像されて、自殺か他殺か論争があったようです。終戦直後の日本の様子がよくわかります。闇市は新橋あたりにあったのですね。銀座や日本橋がよくでてきました。ひどい事件だと思いましたが、この時代は、監視カメラがあるわけでもなく、調べるのにもまだ技術が未熟だったり、上からの圧力があったりしました。多くの未解決事件も、今なら解明できる事あるのでしょうね。登場人物が多いので、誰が誰だかわからなくなるところもありましたが、こういう事件があったという事がわかりました。

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