四畳半タイムマシンブルース2022/10/19



四畳半タイムマシンブルース」 ユナイテッドシネマ豊洲
大学生の「私」(声:浅沼晋太郎)が暮らす、京都・左京区の古びた下宿「下鴨幽水荘」。ある夏の日、下鴨幽水荘で唯一のエアコンが使えなくなってしまう。悪友の小津(声:吉野裕行)が昨晩、リモコンを水没させてしまったのだ。「私」が映画サークルの明石さん(声:坂本真綾)と対策を協議していると、田村(声:本多力)という名の見知らぬ男子学生が現れる。田村は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。その話を聞いて、タイムマシンで昨日の夜に戻り、壊れる前のリモコンを持ってこようと考える。しかし、小津たちが勝手気ままに過去を改変しようとする……。
タイムマシンと言っても、本格SFという感じではなく、日常の些細な修正をしようとします。しかし、過去を変えることで、不都合が生じるのではないかと、もしかしたら、大変危険なことなのかと考え始めます。1日前に戻ると、1日前の自分や、他の人も重複していることになるのです。自分と会ってしまって良いのかどうか、会わないように前日の行動を思い出しながら、過去が変わらないようにしていきます。自分勝手な行動をとる人も出て、混乱していきます。パラレルワールドのように、重複した世界があるのか、考え過ぎると難しい問題です。それでも、辻褄が合ってくるような気がしてきます。全てが起こるべくして必要な出来事だったのだと思います。
個性あふれる絵、クセが強い大学の仲間や先輩たち、面白いかったです。独特の世界観で、芸術的でした。そして、京都の雰囲気がとても良いのです。主人公の想い人、明石さんは可愛かったです。配信のアニメだけど、限定で劇場公開しているようです。観に行けて良かったです。

★★★★☆ 4