出久根育展 チェコからの風2024/02/01



「出久根育展 チェコからの風」 武蔵野市立吉祥寺美術館
1994年、絵本「おふろ」でデビューした絵本作家の出久根育さん。歴史あるブラスチスラバ世界絵本原画展のグランプリを受賞。2002年からプラハに在住して、作品を発表し続けています。銀座の教文館によくポストカードが売っているので、知っていました。プラハに住んでいるのは知らなかったです。なんとなく男性なのかと勝手に思っていましたが、女性でした。作品は最近のは可愛らしいイメージですが、シュールな個性的な絵も多くて、面白かったです。

はぐれ又兵衛例繰控五2024/02/02



「はぐれ又兵衛例繰控五 死してなお」 坂岡 真 双葉文庫
又兵衛の義父、都築主税自慢の銘刀が、殺された札差の亡骸のそばで見つかった。又兵衛が知らないうちに、元配下のものに譲っていたらしい。義父はまだら惚けで、正気の時もある。義父に疑いがかかってはいけないので、又兵衛は元配下の行方を追うが……。
又兵衛の頼れる相棒は、幼なじみの長元坊、料理が上手なようですが、戦うのもかなり強いようです。多勢がかかってきても、蹴散らして行きます。おかげで、又兵衛は集中して強敵と対戦できます。いつも危機的状況が、降りかかってきます。この時代は疑いがかかれば、真実でなくても、切腹やら、失職してしまう事が多いから、ハラハラします。又兵衛の活躍で事件は解決しますが、表には立たず、人知れず正義を追い求めています。今作も面白かったです。

月曜日の抹茶カフェ2024/02/03



「月曜日の抹茶カフェ」 青山 美智子 双葉文庫
桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」では定休日の月曜日に「抹茶カフェ」が開かれていた。ツイてない携帯ショップ店員、茶問屋の若旦那、紙芝居師、京都老舗和菓子屋の元女将……。
「木曜日にはココアを」の続編。マーブル・カフェが中心かと思えば、今回もそうではなく、次々と不思議な縁で繋がっていきます。前作ではオーストラリアが出てきましたが、今作は京都と東京が繋がっています。前に出ていた登場人物も出てきましたが、また新しい人がたくさん出てきました。人だけじゃなく、猫も語り手になっていました。軽いタッチで明るい話が多いけど、時々グッときました。良い教えが多くて、学びになります。

いつもの木曜日2024/02/04



「いつもの木曜日」 青山 美智子 宝島社
「木曜日にはココアを」のスピンオフ本です。文庫本よりちょっと大きめで、小さい絵本のよう。「木曜日にはココアを」と「月曜日の抹茶カフェ」の表紙写真を担当しているミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんとのコラボです。内容は「木曜日にはココアを」に出てくる人の、前日譚みたいになっています。人物別に紹介されていました。「マーブル・カフェ」の雇われ店長のワタルくんが好きです。すぐに読み終わってしまいましたが、面白かったです。

哀れなるものたち2024/02/05



「哀れなるものたち」 TOHOシネマズ六本木
天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって、胎児の脳を移植された女性ベラ(エマ・ストーン)。体は大人でも赤ん坊の行動をする。それでも成長著しいベラは放蕩者のダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて、駆け落ち同然で、旅に出る。
さすがはヨルゴス・ランティモス監督、ヘンテコこの上ない、不思議な世界でした。カラーとモノクロが自然に混ざり合っていて、幻想的な美しい映像でした。女性の生き方を問いかけます。解剖シーンなどがリアルで、苦手な人もいるかもしれません。R18+指定で、主役のエマ・ストーンは、惜しげもなく魅せてくれます。制作にも参加していてるそうです。
フランケンシュタインみたいなところもありました。「私が、生きる肌」と言う映画もちょっと思い出しました。いつもパフスリーブのファッションで、似合っていました。誰にとっても見た事がない世界です。テレビ放送はできないような内容なので、気になる人は見に行きましょう。

★★★★☆ 4+

コット、はじまりの夏2024/02/06



「コット、はじまりの夏」 ヒューマントラストシネマ有楽町
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中で暮らす引っ込み思案なコット(キャサリン・クリンチ)は、夏休みに親戚夫婦にあずけられる事になった。優しく歓迎してくれるアイリン(キャリー・クロウリー)と、口下手な夫のショーン(アンドリュー・ベネット)。家事を手伝ったり、ショーンと一緒に子牛の世話をしたりする。2人の温かな愛情を受けて、コットは変わっていく……。
コット役の子、キレイ。無口な少女なんだけど、瞬きやまなざしで、心情を表していてすごい。全体的に静かでゆっくりした展開なんだけど、とっても良かったです。性格は全然違うけど「赤毛のアン」みたいな感じがした。家族みたいになっていくから。よくわからないのは、本当の家族が冷たい事。特に父親はクズ男だった。そして嫌なご近所さんも登場する。ショーンに言われて郵便受けに手紙を取りに行くコットですが、家から郵便受けの距離が驚くほど離れていたなぁ。

★★★★☆ 4+


ヒューマントラストシネマ有楽町では、コラボメニューで、じゃがいものスープが売っていたので、映画を観ながらいただきました。

先祖探偵2024/02/07



「先祖探偵」 新川 帆立 ハルキ文庫
邑楽風子は、親を知らず、天涯孤独の身。東京で先祖を専門に調査する探偵事務所を開いている。「曽祖父を探して」「先祖の祟りかもしれないから調べて」と様々な調査依頼が舞い込む。
若い女性で、いつもジーンズをはいている風子。自分の母を探しています。探偵もの、ハードボイルドでもあり、ミステリーでもありました。一匹狼よろしく、何でも1人でこなしています。仕事ぶりはさすがはプロで、どの様に探すかを心得ていました。戸籍に関して、勉強になります。探偵もの小説は多いけど、先祖や自分のルーツを調べるというのが、新鮮でした。調べる事で、真実が明るみになり、問題を解決していきます。面白かったです。

友達とタイ料理屋へ2024/02/08



久しぶりに仕事帰りに友達と会いました。築地市場駅近くの“SAWAN”へ。
タイ料理を食べました。カノムパンナークン(エビのすり身を付けて揚げるパン)、ソムタムタム(青パパイヤの細切りピリ辛サラダ)、クンパッドポンカリー(エビのカレー、ココナッツ卵とじ)、カオ・ホンマリ(タイジャスミンライス)で、お腹いっぱい。程良い辛さで、食べやすかったです。

ミートポテトパイ2024/02/10



先日食べたモーニング“コスタコーヒーCURA銀座店”コーヒーとミートポテトパイです。軽めの朝ごはんです。他のパンもあったので、今度食べてみよう。

ゴールデンカムイ2024/02/11



「ゴールデンカムイ」 TOHOシネマズ上野
日露戦争の戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれた杉元左一(山﨑賢人)は、戦後北海道で、アイヌ民族から強奪された金塊の存在を知り、ある目的のために、その金塊を追うことに。野生のヒグマに襲われた時にアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)に救われる。金塊強奪で、父を殺されたアシリパは、仇討ちのため、杉元と行動をともにするようになる。軍隊や新選組の者たちが、それぞれの思惑を持って金塊を追う……。
日露戦争の悲惨な状況を、教科書では習ったけど、日本がロシアと戦争した歴史を思い出す。全体的にアクションたっぷりだけど、残虐なところもありました。笑いも入れているけど、そんなに笑えません。原作漫画は読んでいませんが、話としてはまだ障りの部分だと感じました。今度も制作していくのでしょう。「キングダム」もあるし、今度「陰陽師0」も公開するし、山﨑賢人さん、忙しいですね。「ゴールデンカムイ」の見どころは華麗なアクションもあるけど、アイヌ文化や、野生動物の料理なども、興味深いです。
面白かったけど「キングダム」の方が好きかな。今後の展開に期待します。

★★★☆☆ 3+