京都祇園もも吉庵のあまから帖6、7 ― 2023/12/01
「京都祇園もも吉庵のあまから帖6・7」滋賀内 泰弘・著 PHP文芸文庫
京都祇園にある甘味処「もも吉庵」元芸妓の女将のもとには、今日も悩みを抱えた人がやってくれる。辛口ながらも温かい言葉に励まされて、一条の光をみいだしていく。
連作短編集。5巻を読んでから約1年と、間があいてしまいましたが、やっぱり面白くて、どんどん読めてしまいます。もも吉庵のネコ・おジャコちゃんの経緯もわかりました。人間の言葉を理解して、ちゃんと話しているのです。でも人間の方はネコ語が理解できてないから、しょうがないけど。
新しく登場する人もいれば、まいどお馴染みの面々の話もあり、どれも楽しかったです。コミュニケーションが苦手なトラックの運転手さんと、朱音ちゃんが、良い雰囲気、その後はどうなるのかと、気になりました。本人は気が付かないうちに、多くの人に影響を与える朱音ちゃんが出てくる話が、いつも一番好きです。
モーニング ― 2023/12/02
だんだん寒くなってきたので、朝布団から出るのが、辛くなってきました。モーニングを食べるのが、日課でしたが、近頃は遅くなって、食べられないない事もしばしば。頑張って早く起きよう。オレンジと人参のスムージー、コーンスープ、スタバでドーナツなど。
若鶏のにんじん豆乳ポタージュ煮込み ― 2023/12/03
日比谷シャンテの地下“やさいの王様”で、ランチ。やさいの王様定食の本日のお肉料理にしました。この日は若鶏のにんじん豆乳ポタージュ煮込みでささた。野菜たっぷり、お味噌汁も具沢山でした。美味しかったです。
首 ― 2023/12/04
「首」 TOHOシネマズ日比谷
信長(加瀬亮)に反旗を翻した家臣・荒木村重(遠藤憲一)、村重が姿をくらませて、羽柴秀吉(ビートたけし)や明智光秀(西島秀俊)らを集め、自分の跡目をちらつかせ、村重を捜索させる。秀吉は弟の秀長(大森南朋)と軍師・黒田官兵衛(浅野忠信)らと策を弄し、次第に本能寺の変につながっていく……。
天下取りを巡って、みんながみんな悪い奴ばかりでした。信長もひどい人で描かれていて、お国訛りが激しいですが、それも面白かったです。首を巡って血なまぐさい争いが続いていきます。たけし映画ではお馴染みな役者さんが多いです。アウトレイジのような男臭い映画なんだけど、途中出てくる紅一点の柴田理恵さんが、良かったです。そして、男色のシーンもあり、西島秀俊さんを、ちょっと「きのう何食べた?」と比較してしまっておかしかったです。
★★★★☆ 4
春の画SHUNGA ― 2023/12/05
「春の画SHUNGA」 シネスイッチ銀座
歌麿や北斎など、名だたる浮世絵師が情熱を注いだ春画。単なるエロ画ではなく、江戸の風俗を映し出します。嫁入り道具になる場合もあったそうです。バラエティー豊かな春画を紹介しています。まだ謎も多い春画をいろいろな角度から、紐解いてくドキュメンタリーです。
有名な画家が、春画も描いているのは日本だけらしいです。大英博物館で春画展が開催されたり、昨今春画が見直されているのだそうです。影響を受けている現代画家や、デンマークの肉筆春画のコレクターも出てきて、珍しい春画がありました。ストーリーはないから、ちょっと眠くなりましたが、とても勉強になりました。R18+でした。
★★★☆☆ 3+
サムギョプサル ― 2023/12/06
屋根裏のラジャー ― 2023/12/07
「屋根裏のラジャー」TOHOシネマズ錦糸町(試写会)
ラジャー(声:寺田心)は、アマンダ(声:鈴木梨央)の想像上の友達=イマジナリー。人間に忘れられると消えてしまう運命を背負っている。とある事故により、失意のラジャーがたどり着いたのは、忘れ去られたイマジナリーたちが、身を寄せ合って、消えないように努力しながら、暮らしている場所だった……。
人物が可愛いかったです。ラジャーを付け狙うミスター・バンディングとその手先のような怖い女の子。何なんでしょう。ちょっと説明不足なところもありました。ファンタジーの世界のようで、次々と風景が変わっていきました。感動もしたけど、ちょっと物足りない気もしました。
★★★☆☆ 3+
枯れ葉 ― 2023/12/08
「枯れ葉」 ユーロスペース
フィンランドのヘルシンキ。アンサ(アルマ・ポウスティ)は、理不尽な理由で仕事を失い、ホラッパ(ユッシ・パタネン)は、酒に溺れながら、どうにか工場現場で働いている。ある夜、カラオケバーで出会った2人は、惹かれ合う。しかし、名前も知らないまま、不運が重なり、すれ違ってしまう……。
久しぶりのアキ・カウリスマキ監督作品。カンヌ映画祭で審査員賞を取っていたので、新作があるのかと、待っていました。先行上映で観ました。いつものように、言葉が少ない映画でした。微妙な表情の変化で、気持ちが伝わってきます。常に労働者に寄り添っていて、ささやかな幸せを得られるかどうか見守っている気分です。ラジオを聴くと、ロシアのウクライナ侵攻のニュースが流れていて、最近の撮影なのが、わかります。時代が昔のように感じる事もあれば、ニュースによって、現代な事がわかります。登場する犬が、おとなしくて可愛かったです。なんか、人間の言葉を理解しているのかなぁと思えます。クセのある音楽もいつも良いです。若い2人組の女性が無表情で歌っていた曲が気に入りました。
★★★★☆ 4+
上映後はトークショー、主演女優のアルマ・ポウスティさんと松重豊さんがゲストです。松重豊さんは、アキ・カウリスマキ監督の大ファンだそうです。アルマ・ポウスティさんは、「トーベ」でムーミンの作者トーベ・ヤンソン役を演じていました。可愛らしい人でした。監督の撮影技法など、興味深い話だったし、松重さんの熱心なトークが聞けて、良かったです。
スパピザセット ― 2023/12/09
楊洲周延展 他 ― 2023/12/10
「楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師」町田市立国際版画美術館
楊洲周延(1838-1912)は明治わ代表する浮世絵師。役者絵や、歴史絵をはじめ、時代の変化に合わせて、モダンな洋装をした女性たちの絵も多く描いています。ビビットな赤色が映える版画が多かったです。
町田市立国際版画美術館に初めて行きました。展示作品が多くて、たっぷり見ることができました。周延だけでなく、師匠や弟子の作品も紹介されていました。特別展示の「腐食の刻 エッチングの世界」も見てきました。
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