レジェンド&バタフライ2023/02/06



「レジェンド&バタフライ」 TOHOシネマズ日本橋
大うつけと呼ばれる尾張の織田信長(木村拓哉)は、敵対する隣国・美濃の濃姫(綾瀬はるか)と政略結婚する。尊大な信長と男まさりの濃姫は最初は対立する。ある日、今川義元の大軍が攻め込んでくる報が届くと、圧倒的な戦力差に信長は絶望するが、濃姫の励ましと、2人で戦術を練って危機を逃れる。いつしか強い絆で結ばれていく2人、天下統一に歩みだす。
10代の頃から本能寺の変まで、約30年に渡る話でした。今に伝わる歴史的事実を踏まえつつ、どちらかというとラブロマンスな感じがしました。長い期間の話だし、省略はされているとはいえ、映画もちょっと長かったです。共演者も豪華でしたが、ちょっとしか出ない人も多かったです。主役の2人はかっこよかったです。綾瀬はるかもアクションが多いです。森蘭丸役の市川染五郎が、りりしさと可愛さがあって良かったです。ラストの方の展開は、あれっ?どうなる?って感じるところがありました。

★★★☆☆ 3

イニシェリン島の精霊2023/02/04


イニシェリン島の精霊

「イニシェリン島の精霊」 TOHOシネマズシャンテ
1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリック(コリン・ファレル)は、長年の友人コルム(ブレンダン・グリーソン)から絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。
「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督作品。
人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフにしているそうです。目を見張るのは、孤島の自然の美しさ、天気の移り変わり、パブや家、荒涼とした土地。馬車?で荷物を運ぶ、昔ながらの生活。全体的に暗い雰囲気ですが、とても興味深いです。大好きな映画とは言い難いのだけど、次はどうなっていくの?と予測不能の展開です。
それを名優たちが、崇高に演じています。コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンはもちろんのこと、バリー・コーガンの存在感。恐ろしい予言をする老婆。
動物達までも、名演。みんな人間の言葉を解するのかと思わせます。
そして、話の内容は比喩的なところも多く含んでいるのだろうけど、ネタバレしたくないので、観た人と語り合いたくなる内容でした。遠くから聞こえる内戦の音。いきなりパードリックの事が嫌いになったコルム。そこから始まるので、それまでの2人がどんな間柄だったのか想像はつかないけど、パードリックは親友だと思っていたようです。でも、コルムが悪いとも思いません。コルムの気持ちもわかります。好きな音楽を作曲したり、自分の好きな事のために時間を使っていきたいと思ったのではないかと。どうしてもコルムとの関係を復活させたいパードリック、コルムも温かい人だと思えます。しかし、思わぬ方向へ諍いが続いていくのです。もしかしたら戦争も、こういう風に気持ちのすれ違いや、新しい恨みが重なって大きくなっていくのでしょうか。観ている方はパードリック、もうコルムの事は、ほっておいてあげてくれと願ってしまいます。

★★★★☆ 4+

エンドロールのつづき2023/01/28


エンドロールのつづき

エンドロールのつづき」 ヒューマントラストシネマ有楽町
インドの田舎町で暮らす9歳の少年サマイ(バヴィン・ラバリ)は、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものと考えているが、信仰するカーリー女神の映画だけは特別だと言い、家族で映画を見に行くことに。初めて経験する映画の世界にすっかり心を奪われたサマイは再び映画館に忍び込むが、チケット代を払えず追い出されてしまう。それを見た映写技師ファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに映写室から映画を見せると提案。サマイは映写窓から見る様々な映画に圧倒され、自分も映画を作りたいと思うようになる。
パン・ナリン監督自身の自伝的映画です。映画に恋した少年はやがて映画監督なります。インド映画(フランスとの合作)なのに、歌とダンスのない映画です。歌やダンスのある映画を観賞しているシーンはありました。
「ニュー・シネマ・パラダイス」を彷彿させました。ピュアな子どもたち、映画の仕組みまで研究しています。純粋だけど、かなりヤンチャしていました。学校へもほとんど行かずに、映写室に入り浸って、多くの映画を見ていました。
インドの田舎の現実も、いろいろとビックリしました。野生動物がずいぶんいました。線路の上を歩いたり、線路で遊ぶことも多いので、何事もなくても、日本人としては、ハラハラします。
そして、食い意地のはっている私が一番心をつかまれたのは、サマイのお母さんが作る料理です。主にお弁当を作っているシーンですが、スパイスを混ぜ合わせて、近くのハーブなども摘んでかけたり、どれも美味しそうでした。丸い茄子に切り込みを入れて、肉類をはさみ、それを多い油で揚げ焼き?オクラの肉詰め?パスタみたいな、ラビオリのようなのを作ったりしていました。お母さん役の人、きれいでした。もちろん主役のサマイもかわいくて、きれいな顔をしています。
映画「めぐり逢わせのお弁当」(インド・フランス・ドイツ合作)を思い出しました。

★★★★☆ 4


映画館で、チャイ売っていたので、チャイを飲みながら鑑賞。カップはコーヒーと一緒の紙カップでした。チャイ好きです。

パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女2023/01/25


パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女

パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」 TOHOシネマズ日比谷
天才的なドライビングテクニックを持つウナ(パク・ソダム)は、ワケあり荷物を届ける特殊な配送を仕事にしている。彼女はある日、海外への逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォン(チョン・ヒョンジュン)を港まで運ぶという依頼を引き受ける。しかし、思わぬアクシデントで依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目になる。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官やサイコパスな殺し屋、さらには脱北の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院も巻き込み、命がけのカーチェイスを繰り広げる。
凄腕ドライバーが事件に巻き込まれて、追われる話。女性が主人公と言うのが良いと思って観に行きました。主演は「パラサイト 半地下の家族」で半地下の長女役のパク・ソダム。彼女と一緒に逃げる事になる男の子も「パラサイト」で社長一家の息子役だった子。かわいい男の子でした。
「トランスポーター」「ベイビードライバー」など、こういうカーチェイスものは他にもありますが、韓国映画だとかなりバイオレンスで、グロいところもありました。あんまりコメディが混ざってなくて、ハラハラとして、シリアスでした。面白かったですけどね。激しい殺し合いもあるから、「ガンパウダー・ミルクシェイク」にも、ちょっと似ているかも。副題になるのかな、成功確率100%の女って言うのはいらないような気がします。

★★★★☆ 4

モリコーネ 映画が恋した音楽家2023/01/23


モリコーネ 映画が恋した音楽家

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」 Bunkamuraル・シネマ
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、師であり友でもある映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネに迫ったドキュメンタリー。
1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビの音楽を手がけ、2020年7月に惜しまれながらこの世を去ったモリコーネ。「ニュー・シネマ・パラダイス」「荒野の用心棒」「アンタッチャブル」など45作品にも及ぶ傑作から選ばれた名場面や、最高の音響技術で再現されたワールドコンサートツアーの演奏、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら錚々たる顔ぶれの監督・プロデューサー・音楽家へのインタビューを通して、モリコーネがいかにして偉業を成し遂げたのかを解き明かしていく。
長い間、映画音楽を作り続け、それもどれも素晴らしく、モリコーネ音楽の素晴らしさを改めて感じる映画でした。始まり方も良かったです。
映画の印象は音楽でもかなり変わります。すぐに思いつくのは「ニュー・シネマ・パラダイス」だけど、新人監督だったジュゼッペ・トルナトーレの作品に、台本を読んだら、すぐに引き受けたようです。その後、他の作品もモリコーネでした。
「時計じかけのオレンジ」はすれ違いから、担当できなかったけど、それだけは悔いが残っているそうです。「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」の音楽は最高です。西部劇の面白さを、音楽で盛り上げているのが、伝わってきます。昔の映像も挿入されていて、興味深いです。ちゃんと観た事はないけど、音楽はみんな知っているのではないでしょうか。「アンタッチャブル」など、多くの映画に貢献、しかし、アカデミー賞をとるのはだいぶ後になってからです。タランティーノの「ヘイトフル・エイト」です。有名監督や歌手たちのインタビューを交えて語られ、ちょっと長かったけど、面白かったです。残念ながら2020年に亡くなってしまったのですね。おそらく、後世に残っていく音楽だと思います。

★★★★☆ 4

金の国 水の国2023/01/14


金の国 水の国

「金の国 水の国」 バルト9 (試写会)
商業国家で水以外は何でも手に入る金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士だが長年にわたりいがみ合ってきた。金の国のおっとり王女サーラ(声:浜辺美波)と、水の国で暮らすお調子者の建築士ナランバヤル(声:賀来賢人)は、両国の思惑に巻き込まれて結婚し、偽りの夫婦を演じることに。自分でも気づかぬうちに恋に落ちた2人は、互いへの思いを胸に秘めながらも真実を言い出せない。そんな彼らの優しい嘘は、やがて両国の未来を変えていく。
ほっこりするロマンティックなメルヘンでした。芸能人が声をすると、違和感があることが多いですが、賀来賢人、浜辺美波ともに、良かったです。絵や役に似合う声でしたし、上手でした。
話も良かったし、絵もかわいらしいです。架空の国なので、国名や、名前が覚えられないですけど、気にせずに楽しめました。泣ける感じではなかったですが、どうなるのかとハラハラするし、ロマンスでもあります。キャラクターも個性的な人が多かったです。

★★★★☆ 4

離ればなれになっても2023/01/09


離ればなれになっても

「離ればなれになっても」 TOHOシネマズシャンテ
1982年。ローマで暮らす16歳のジェンマは、同級生のパオロと恋に落ち、彼の親友ジュリオやリッカルドとともに青春を謳歌。しかしジェンマは母を亡くし、ナポリの伯母のもとに引越していく。その後、いろいろとあるが、それぞれ社会人になった3人の男たちは、ジェンマと再会するが……。
映画は135分と長いけど、40年くらいの歳月が描かれていました。16歳の役と大人になった役者はもちろん違うのだけど、似た雰囲気の人でした。ジェンマの若い頃は可愛らしかった。最初はスタンドバイミーみたいな、仲良し3人の男の子、誰が主人公なのかなと思ったけど、彼らとジェンマの群像劇でした。イタリア映画にはよくあるけど、恋愛事情が複雑になっていきます。恋、結婚、挫折、裏切りなど、いろいろな事が起きます。時代の変化も語られます。紆余曲折の末に、彼らがたどり着いた先はどうなるのか、終わり方は良かったし、面白かったです。最後の方は、ちょっと省略されていて、少し月日が過ぎて、関係が変わっていたようでした。あえてなんでしょうか。

★★★★☆ 4

柳川2023/01/05


柳川

「柳川」 新宿武蔵野館
自分が不治の病である事を知ったドン(チャン・ルーイー)は、疎遠になっていた兄チャン(シン・バイチン)を日本・柳川への旅に誘う。2人が青春時代に愛した女性チュアン(ニーニー)が、そこにいるらしい。兄の恋人だったチュアンは、20年前に突然、姿を消していた。
新年1本目の鑑賞映画です。日本が舞台の中国映画です。しっとりとした映画でした。ちょっと眠くなるのですが、日本の風景が美しいです。柳川の川下り、船のシーンが、なんとも良い雰囲気です。兄弟が宿泊する宿の人が池松壮亮さん、近くの居酒屋の女将さんが中野良子さんです。中野良子さんが、ステキでした。
チュアンに会えるのですが、多くは語らず、バーで歌を歌っているのだけど、お客さんたちを魅了しています。歌も良いし、美人です。
ドンは、恐らく昔からチュアンの事が好きだったのでしょうが、とても無口で、静かな人でした。

★★★★☆ 4

2022年映画ベスト102023/01/01



4位 RRR

次点、秘密の森のその向こう、犬王、手紙と線路と小さな奇跡、窓辺にて、帰らない日曜日。
鑑賞映画は121本。

ブラックアダム2022/12/31



「ブラックアダム」 イオンシネマ市川妙典
5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム(ドウェイン・ジョンソン)。かつて息子の命と引き換えに得られたパワー、息子を奪われた復讐のために、破壊の限りを尽くす。彼を人類の敵とみなしたヒーロー集団JSAはが、彼の前に立ちはだかる……。
ドウェイン・ジョンソンの身体かムキムキですごかったです。しかし、回想シーンになると、もっと痩せていて、どうやって撮影しているのかなと思います。痩せた状態で撮影して、後で鍛えたわけじゃないよね。だったらCGかも。話は誰が敵か味方かヒーロー同士で戦うのかなど、ちょっと変わってはいたけど、全体的には、いろいろな映画かちゃんぽんされているように感じました。それぞれに能力が違うJSAは、X-MENシリーズみたいです。ハムナプトラみたいな所もあるし、ゾンビみたいなのも出て来ました。安心して観ていられるハリウッド映画でした。

★★★☆☆ 3