大名倒産 上2024/07/21



「大名倒産 上」 浅田 次郎 文春文庫
天下泰平260年の間に積もり積もった借金。あまりの巨額に嫡男はショック死。松平家12代当主は、庶子の四男・小四郎に家督を譲ると、ひそかに「倒産」の準備を進め、逃げ切りを狙う。そうとは知らぬ小四郎。クソがつくほど真面目さ、誠実さを武器に、最大の難関・参勤行列の費用をひねり出そうとするが……。
正室の子どもではないので、家来の子どもとして、幸せに暮らしていたのに、急に家督を譲られ、内実はお金がなく、苦労する小四郎。幼なじみ2人に助けてもらいながらも、苦労が耐えない。彼らの知らぬところでは貧乏神も登場し、狙われていました。割とコメディタッチですが、誰が誰かわからなくなってしまいがちでした。小四郎の本当のお父さんは、自分の子どもに対して愛情がないです。私腹を肥やして、子ども事はどうでもよいなんて。下巻ではどうなるのでしょう。

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