2023年美術展ベスト10 ― 2024/01/01
2023展本ベスト10 ― 2024/01/01
2023年映画ベスト10 ― 2024/01/01
2024年お正月 ― 2024/01/02
例年通り、実家でお正月。まったりしていたら、地震速報。どうか皆さまご無事でありますように。
金曜日の本 ― 2024/01/03
「金曜日の本」 吉田 篤弘・著 中公文庫
小説家にして装幀家の著者の子どもの頃の思い出。本との関わりや、音楽への情熱。周囲の大人たちの影響など。
自分の子ども時代を懐かしく思い出したりしました。著者は兄弟はいないけど、たくさんのおじさんやいとこ達がいたようです。本に関わる仕事についたように、小さい頃から、本をよく読んでいたようです。
挿絵が良かったです。全体的にはエッセイが中心ですが、物語のように感じました。
VORTEX ヴォルテックス ― 2024/01/04
「VORTEX ヴォルテックス」 ヒューマントラストシネマ有楽町
心臓に疾患を抱える映画評論家の夫(ダリオ・アルジェント)と認知症の症状が進みつつある元精神科医の妻(フランソワーズ・ルブラン)。離れて暮らす息子(フランソワーズ・ルッツ)は、あまりあてにならない。日ごとに悪化していく妻に悩まされる夫。日常生活に支障をきたすようになってくる。やがて、夫婦に人生最期の時が近づいてくる。
フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督の新作。キレキレな映画が多い監督の作品としては意外です。夫役がまた俳優ではなく、映画監督として名高いイタリアのダリル・アルジェント。「サスペリア」「フェノミナ」の監督です。画面を真ん中で2つに分割して、夫側と妻側が同時進行で語られます。どっちも困ったお年寄りで、鈍い動きで生活が進みます。奥さんは勝手に家を出て行ってしまい、夫が探しにでます。普通は子どもが施設に入れるなりなんとかするのでしょうが、なかなか話が噛み合いません。息子も問題を抱えているし、夫も妻を愛する誠実な男ではないようです。2分割の画面も、ちょっと見にくいのです。楽しさはなく、辛い映画でした。でも否応なく老いや死について考えさせられます。他の映画ですと「ファーザー」や「愛、アムール」を思い出しました。
冒頭の広めのベランダで、ワインを飲んでいるところは良かったです。ギャスパー・ノエ監督の作品が観たいと思っていたので、私は満足しましたが、若い人が観たらあまりピンとこないかなと思います。
★★★☆☆ 3+
ハーブローストチキン焦がしバターソースとデリプレート ― 2024/01/05
映画行った時の食事。有楽町ルミネ“ラ・プティ・メルスリー”にて、ハーブローストチキン焦がしバターソースとデリプレート。野菜、スープ、キッシュもあって、美味しくいただきました。
おにぎりランチ ― 2024/01/06
東銀座、築地市場駅の近く“アトリエマッチャ”へ。抹茶スイーツの専門店だと思っていたけど、ご飯も食べられるのかと思って、行ってみました。手前の緑のは、先着サービスをしていた金粉がのった温かい抹茶です。
文福茶釜 ― 2024/01/07
「文福茶釜」 黒川 博行・著 文春文庫
古美術をめぐる男たちの騙し合い。入札目録の図版さしかえ、水墨画を薄く剥いで2枚にする相剥本など、いろいろな手段を用いて贋作を作ったり、売り付けたりの話。
連作短編で、同じ人も出てくるけど、いろいろな立場の人がいました。みんなハイエナみたい。骨董って、信じられないです。集める趣味はないですけど。
バベットの晩餐会 ― 2024/01/08
「バベットの晩餐会」 TOHOシネマズ錦糸町
19世紀後半のデンマーク。小さな漁村で、牧師であった父の意志を継いでつつましく暮らす老姉妹(ビルギッテ・ファダースピール、ボディル・キュア)。2人のもとで、フランス女性バベット(ステファーヌ・オードラン)が、働くようになった。牧師の生誕祭でバベットは、姉妹と信者に、フランス料理を作らせてほしいと言う。
1989年の映画です。午前十時の映画祭で観ました。前から観たかったのです。
前半には、姉妹の若い頃の話があり、バベットがやってくる事情へと繋がっている。更に14年位が過ぎて、村人たちには、小さな諍いが起こるようになる。そしてバベットが用意する料理がクライマックス。手の込んだ素晴らしい料理が振る舞われます。村人たちは何を食べさせられるのか疑心暗鬼ですが、一緒に食事をする事になった将軍だけが、その価値がわかっているのです。姉妹は若い頃、美しく将軍や他の男性から言い寄られています。2人とも結婚しないまま、品の良いお婆さんになっています。バベットも素晴らしいし、名もなき村人たちも素朴で良かったです。バベットの心意気と優しい老姉妹の関わりが、寂れた田舎の村を舞台に語られます。好きなタイプの映画でした。
★★★★☆ 4+
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