紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色 ― 2025/01/26
「紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色」 ほしお さなえ 角川文庫
新入生オリエンテーションで大忙しだった小冊子研究会へ、ひとりの学生が訪ねてくる。百花が作った「物語ペーパー」を見たという。彼女と活版印刷の話で盛りあがり、研究会の新歓遠足で川越の印刷所の見学に行く事になる。一方、ふじさき記念館が入るビルの取り壊しが正式に決定し、存続が揺らぎ始める。
同じ作者の「活版印刷三日月堂」と話がリンクしていて、三日月堂でアルバイトしている天野さんが、百花と同じ大学に入ってきて、百花の所属する小冊子研究会にやってきたことがきっかけで、川越の三日月堂を訪ねる事になります。仕事も依頼するかもしれないと言っていました。天野さんも、これからも出てくるのかも。ふじさき記念館の仕事に関わる事で、工房見学に行ったり、サイトを作ったり、百花は記念館の為に、大忙しでした。アルバイトの域を超えているけど、本人がやる気に満ちていました。今回は藤崎さんのご両親も出てきました。百花は大学3年生になったので、今後は卒論や就活なども出てくるのでしょう。まだこれから、変化がありそうです。
新年会 ― 2025/01/25
風のマジム ― 2025/01/24
「風のマジム」 原田 マハ 講談社文庫
伊庭まじむは、通信会社アイコムの派遣社員として働く28歳、自分が何をすべきか判らず漠然と日々を送っていた。彼女の運命を変えたのは社内ベンチャー募集の告知。まじむは郷土沖縄のさとうきびでラム酒を造るという事業を提案する。困難にぶつかりながらも、情熱を持って取り組んでいくと、周囲の人を巻き込んで、助けられて、夢に向かっていく。
沖縄の言葉を交えて、ほっこりと温かい話でした。特におばあが、厳しくも、的確な叱咤をして、まじむを揺り動かしていきます。沖縄の素晴らしい資源を生かし、自信を持ったものを造りだしたい。自分もそれを飲みたいし、他の人にも飲ませたい。さとうきびの畑の上を吹き渡る風を感じる良い本でした。お酒が苦手な人でもラム酒が飲みたくなるでしょう。驚いたことに、作者の原田マハさん自身は下戸とあとがきに書いておられました。美味しそうにお酒を飲むシーンが多いから、意外でした。
ケーキセット ― 2025/01/23
すみだ北斎美術館へ行った時、“第一ホテル両国アゼリア”で、ケーキ食べました。サンプルを持ってきてくれたので、そこから選んだので、何というかケーキかよくわからないけど、なかなか美味しかったです。
中華ランチ ― 2025/01/22
江戸のカレンダー ― 2025/01/21
「読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー」すみだ北斎美術館
江戸時代の暦は現在とは異なり、大の月、小の月があって、毎年同じ月でも日数が変わったりして、説明を読んでもよく理解できなかったです。絵の中に大小の月を忍ばせて、描きこんでいるのです。着物の柄や、小さなシワのように見える物にも、よく見ると数字が描かれているのです。絵暦と言われて、流行したそうです。隠し絵に近い気がしました。
滋賀県の風景印他 ― 2025/01/20
劇映画孤独のグルメ ― 2025/01/19
「劇映画孤独のグルメ」 TOHOシネマズ錦糸町楽天地
輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎(松重豊)は、かつて関わりのあった女性の娘・千秋(杏)に頼まれた仕事でフランスへ向かう。パリで空腹を満たし、千秋に会うと千秋の祖父からも、子どもの頃に飲んだスープの味が忘れられず、日本でレシピや食材を探して欲しいと依頼される。わずかなヒントを頼りに、スープを求めて、長崎、韓国、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々で様々な人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。
ドラマの流れはそのままに、グルメだけじゃなく、人情ものになっていきます。基本は井之頭五郎さんはみんなで食事はしないイメージだったけど、今回は数人で味見?みたいに一緒に食べたり、五郎さんが食べているところを見ている人がいるようなシーンがありました。
あと今作は松重豊さんが監督を務めていて、演技に演出に大変そうですが、監督としてのセンスがありますね。出演者も豪華でした。主題歌はザ・クロマニヨンズ。若い頃に、松重豊さんと甲本ヒロトさんは、同じ中華料理店でアルバイトをしていた縁もあり、お願いしたようですね。
映画は、前半でちょっと眠くなってしまったところもあったのですが、食べ物が美味しそうだったし(特にパリのオニオンスープ!)、全体的に繋がるような話になっていて、心温まる内容でした。井之頭五郎さんの性格もあって、グイグイとやり過ぎないところが良かったです。
★★★★☆ 4
九州居酒屋 ― 2025/01/18
モネ 睡蓮のとき ― 2025/01/17
「モネ 睡蓮のとき」 国立西洋美術館
印象派を代表する画家クロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然のうつろいをその絵にとどめています。ジヴェルニーの自邸の庭に作られた睡蓮の池や、その周辺の風景をたくさん描いています。水面に映える自然や光、印象派の技法で独特の世界を表現しています。この展覧会は睡蓮を中心に、晩年の制作に焦点をあてています。睡蓮だけじゃなく、他の花や枝垂れ柳などもあります。全ての展示作品がクロード・モネでした。モネは最愛の家族(妻と息子)が亡くなってしまい、晩年は白内障を患っていました。第一次世界大戦など、困難が多かったのです。この時代は白内障は、今のような治療ができないので、視力が衰えて、思うように絵が描けなかった時もあったようです。繊細な光をたたえた絵が、荒々しいタッチで茶色っぽい絵になってきます。しかし、それもまた違った味わいがありました。西洋美術館所蔵のモネと、国内に所蔵されている絵、そして大部分は、マルモッタン・モネ美術館から来日していました。
金曜日と土曜日は夜も開催されているので、夜は少しはすいているかなと思ったけど、入場制限こそされていないが、なかなかの混雑でした。グッズ売場も行列していたので、見ないで帰りました。
写真撮影OKの絵もあります。
常設展もササッと見ました。
最近所蔵された「アントニエッタ・ゴンザレスの肖像」が見たいと思っていたので。他にもピカソなど、最近購入した絵画がいくつかあって楽しめました。
《アントニエッタ・ゴンザレスの肖像》ラヴィニア・フォンターナ
ちょっと直に見たくなるでしょう?常設展で展示しています。
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