ザ・ルーム・ネクスト・ドア2025/02/13



「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」 新宿ピカデリー
重い病いに侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていなかった時間を埋めるように、病室で語らう日々を過ごしていた。安楽死を望むマーサは、最期を迎える時に隣の部屋にいてほしいと思い、イングリッドに頼みこむ。悩んだ末にマーサの最期に寄り添うことを決めた。イングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で、暮らし始める。マーサは「ドアを開けて寝るけど、もしドアが閉まっていたら私はこの世にいない」と告げる。
ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞。
スペインのペドロ・アルモドバル監督が、アメリカを舞台に描いています。スペインの俳優じゃないのが、珍しいし、実力派2人の女優さんで、重いテーマながら、深い話になっています。いくら親友だと言っても、自殺幇助になりかねない事を引き受けられるだろうか。最期の頼みを断われるのか。考えさせられます。マーサの気持ちを尊重し、寄り添うことにしたイングリッドは、かけがえのない日々を親友と過ごします。
マーサの自宅がオシャレでした。窓から見る雪も良かったです。黄色いスーツなど、アルモドバル監督らしく、ビビットな色合いも楽しみました。あれ、ティルダ・スウィントンが2役?とびっくりしました。お見事です。

★★★★☆ 4

バランス鮪カツ定食2025/02/12



“寅福”ルミネ新宿店へ。美味しかったです。鮪カツと野菜フライ。天ぷらも。いろいろなものが、ちょっとずつというのが、嬉しいです。鮭の炊き込みご飯、豚汁。

紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱2025/02/10



「紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱」 ほしお さなえ 角川文庫
紙屋ふじさき記念館の閉館まであと半年と少し。夏休みのサークル遠足で、紙の産地・東秩父と小川町を訪れたり、正月の楮かしきに参加したりするうちに、百花は作家だった父が民藝運動に関心を持っていたと知る。記念館の閉館イベントやワークショップの準備に忙しい百花だが、予想外の事態が発生したする。
シリーズ5作目。大学のサークルのメンバーが増えて、先輩や新入生など、どんどん登場人物が出てくるので、覚えきれなくなっています。和紙に関係して、新しい出会いもあって、一時的にではなく、継続して関わってくるので、こちらも広がっていきます。紙屋ふじさき記念館の入っているビルが取り壊しが決まっていて、記念館が今後どうなるのかと、続きも気になります。百花は紙の事を勉強し、大学卒業後も、記念館や和紙に関する仕事を続けたいと強く思うようになっていきます。さて、どの様な展開になるのか、次が楽しみです。

野生の島のロズ2025/02/09



「野生の島のロズ」 TOHOシネマズ日比谷 IMAX字幕
大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ。都市生活用にプログラミングされた彼女は野生の島では機能せず、動物たちの行動や言語を学習しながら、順応していく。雁の卵を見つけて孵化させたロズは、ひな鳥から「ママ」と認識されて、育て始めることになる。ひな鳥にキラリと名付け、動物たちのサポートを受けながら、奮闘していくと……。
原作があるものらしいが、私は「アバター」らしさがあるなぁと思いました。AIロボットに感情が芽生えていくのは、他にもよくある話ではあるけど、動物たちに囲まれて、母性が育っていく様子は面白かったです。キラリには、反抗期もあったりして、無事に他の雁たちのようになれる様に、大変な努力をします。時間の都合でIMAXにしましたが、絵がとても美しいので、良かったです。音響も迫力がありました。

★★★★☆ 4

インドカレーディナー2025/02/08



友人と晩ごはん。銀座の“オールドデリー”のオールドデリーセット。カレー2種、バターチキンとベジタブル。ナンが大きいです。美味しかったです。

推し、燃ゆ2025/02/07



「推し、燃ゆ」 宇佐見 りん 河出文庫
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。高校生のあかりは、アイドル上野真幸を解釈することに心血を注ぎ、学校も家族もバイトもうまくいかない毎日をなんとか生きている。そんなある日、推しが炎上し……。
芥川賞受賞作。“推し”と言う言葉を皆が使うようになって、今では普通の日本語になっています。推しがいる事で毎日にハリができて、頑張る理由にもなっています。生活の中心が推しとなるような経験がないので、この主人公のような気持ちはわからないけど、いかにも現代を表す題材だと思うし、勉強になりました。でも、何もかもうまくいかないけど、推しのコンサートや、グッズを買うためには、アルバイトを頑張らないとならないし、推しは炎上するし、読んでいても、辛かったです。

私は死を乗り越えて生きてゆきたい2025/02/06



「私は死を乗り越えて生きてゆきたい」 草間彌生美術館
太平洋戦争を複雑な家庭環境下で体験し、トラウマや神経症による自殺未遂衝動を創作活動で乗り越えてきた草間彌生。生と死は常に差し迫った問題でした。初期の作品から、最新作まで死生観の表出とその変遷を紹介しています。
初めて草間彌生美術館へ行きました。牛込柳町駅の近くでした。予約制です。お客さんは、ほとんど外国人観光客でした。やはり、日本を代表する芸術家なんだなぁと実感しました。


とても面白かったです。写真などで見た事がある木の様なニョロニョロしているものが、布製で、綿を入れて縫ってある作品だったり、近くで見て驚きました。そして、原色でカラフルな作品が多くて鮮やかで美しいです。歌を歌っている映像もあり、シュールな世界でした。声が高くて可愛らしいです。ピカソのようなくっきりした明るさながら、誰にも真似できない唯一無二の作品でした。

2025/02/05



「敵」 TOHOシネマズシャンテ
フランス文学の元大学教授の渡辺儀助(長塚京三)77歳。妻には先立たれ、日本家屋にひとりで暮らしている。自炊し、規則正しい生活、時には元教え子が訪ねて来たり、気の置けない友人と飲みに行ったりする。遺言書を書き終え、預貯金があと何年もつか、計算しながらも、平穏な日々を送ってる。しかし、ある日、突然「敵」が現れる。
モノクロ映画で、いかにも日本らしい静かな生活が綴られていきます。1人分の食事を、それほど凝ったものではないけど、丁寧に作っていて、モノクロでも、とても美味しそうでした。毎日の生活ぶりが素敵なんですが、後半にいくに従って、別な様相を表していきます。ちょっとホラーっぽいです。捨てきれない煩悩、過去の後悔など、静かな中にも、苦悩や喜びがありました。アンソニー・ホプキンス主演の映画「ファーザー」を思い出します。現実なのか、夢なのか、幻覚か、観ている方も不思議な世界に魅入られていきました。モノクロ映像が美しかったし、長塚京三さんが好演でとても良かったです。

★★★★☆ 4+

ハンバーグとカキフライ2025/02/04



新宿へ映画観に行った時のランチ。“バンビ”新宿サブナード店にて、私は季節メニューのハンバーグとカキフライのセット、友人はゴールデンミックスという、いろいろな盛り合わせでした。美味しかったです。意外と1人で来ている人が多かったです。女の人も1人で来て、もりもり食べていました。