あの日の親子丼 食堂のおばちゃん62022/11/01


あの日の親子丼

「あの日の親子丼 食堂のおばちゃん6」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
「日替わり、牛スジ麻婆」「韓国風海苔巻き、初登場!」「定番の鰯のカレー揚げ」「締めは、茶がゆか親子丼」…姑の一子と嫁の二三、通いの万里の三人で営む「はじめ食堂」は常連客でいつも賑やか。そんなある日のランチタイム、お客の様子が、どうもおかしい。馴染みのOLの一人が、そっと耳うちしてくれた。「ネットにはじめ食堂の悪口が―」あることないこと、ネットに大量投稿されているという…。
シリーズ第6弾。
若い万里くんが、次々と新しい料理に挑戦し、エスニックや韓国料理など、日替わりで登場しています。特に若いOLさんには好評かもしれないです。スタンダードな焼き魚や煮魚も毎日あるから、多くの人から支持されると思います。そんか万里くんに引き抜きの話が持ち上がる話や、悪意あるお店の評価を入れられてしまいます。真面目にきちんと作っているのに、ネットの情報はなかなか消すことができませんから、今の時代は本当に大変だと思います。
親子丼の話は、はじめ食堂の近くに最近できた2つの店の店主が、関りがあるということが、明らかになります。伏線はありましたが、こじれているわけではないけど、みんながより良い関係になっていったら嬉しいです。これからの話に期待します。

スペイン料理ディナー2022/11/02



友達が、誕生日をお祝いしてくれました。銀座の“エルチャテオ”にて、スペイン料理。魚介のパエリア、クロケッタ、ガスパチョ、ムール貝のワイン蒸し、ブイヤベース、デザート。魚介類たっぷり食べました。美味しかったし、楽しかったです。

恋人はアンバー2022/11/04


恋人はアンバー

「恋人はアンバー」 TOHOシネマズシャンテ
1995年のアイルランド。同性愛者に対する差別や偏見が根強く残る田舎町で暮らす高校生エディ(フィン・オシェイ)は、自身がゲイであることを受け入れられずにいた。一方、エディのクラスメイトであるアンバー(ローラ・ペティクルー)はレズビアンであることを隠して暮らしている。2人は卒業までの期間を平穏無事に過ごすため、周囲にセクシュアリティを悟られないようカップルを装うことに。性格も趣味も正反対の2人だったが、時にぶつかり合いながらも悩みや夢を語り合ううちに、互いにかけがえのない存在となっていく。
中心となる2人のキャストは、魅力的で良かったけど、なんかわざとらしい演技。演出なのか、そうはしないだろうって感じです。
アイルランドの高校生が、みんなこんなんじゃないだろうけど、性に関するからかいが、多いのです。どこまで経験しているかとか、まさかゲイじゃないよなぁとか、学園生活が大変そうです。性教育も、みんなで映像を見ていました。学生時代だけ、期間限定でカップルのふりをするのだけど、エディやアンバーの家も、問題ありました。どちらかと言うと、革新的なアンバーと違って、エディは自分でも認めないようにしています。父に習って、軍隊を目指しています。
話は良かったけど、不器用過ぎて、ハラハラしました。その後はどうなったのか、知りたくなります。素敵な友情物語でした。

★★★★☆ 4

ローストポーク&オムレツの朝食2022/11/06



友達と五反田へ。朝早く待ち合わせたので“CARROLL”で、朝食。洋食プレートは日替わりで、ローストポーク&オムレツ、サラダバーとドリンクバー付き。パンも付いていて、ミニカレーも食べました。写真撮るの忘れたけど。
この後に、薬師寺東京別院へ行って、友達が行ってみたいと言う写経をしに行きました。私も初体験です。家では書いた事がありました。
墨を磨って、お手本の上に紙を重ねて書きます。墨を磨るのは何年ぶりでしょう。写経したものは、奈良の薬師寺に納めていただけるそうです。良い体験ができました。また行ってみたいです。

クレープ、四つ葉バターとシュガーセット2022/11/07




庶民的な商店街として有名な、戸越銀座へ初めて行きました。よくテレビでも紹介されていますが、どこにあるかもよくわかっていなかったです。五反田へ行ったら、近かったので行ってみました。長い商店街でいろいろなお店があり、活気がありました。楽しかったです。
“シロクマカフェ”で、クレープを食べました。シンプルなのが好きなので、四つ葉バターとシュガーセットと言うのにしました。シナモンパウダーがかかっています。小ソフトクリームを追加しました。厚みがあるクレープで、フランスに行った時に食べたのを思いました。美味しかったです。ソフトクリームが名物らしく、頼んでいる人が多かったです。

うつくしが丘の不幸の家2022/11/08


うつくしが丘の不幸の家

「うつくしが丘の不幸の家」 町田 そのこ・著 創元推理文庫
海を見下ろす住宅地に建つ、築21年の3階建て一軒家を購入した美保理と譲。一階を美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。だが開店2日前、近隣住民から、ここが「不幸の家」と呼ばれていると聞いてしまう……。
短編連作形式で、その家に住んだ人の話でした。お隣はおばあさんで、なかなか素敵な人です。不幸の家なのか、過去に遡りながら、話が進み、それぞれに意外な繋がりもありました。面白い構成です。
終わり良ければ総て良しな話で、どの話も読むのがちょっと辛い境遇だったりします。かわいそう、恵まれていない?と思いながら読んでいくと、だんだん心温まる話になっていきます。人とのつながりや、親切を受ける事もあります。家族でぶつかり合うこともあるけど、良い方向へ進んでいきました。面白かったです。

パラレル・マザーズ2022/11/10


パラレル・マザーズ

「パラレル・マザーズ」 ヒューマントラストシネマ有楽町
写真家のジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳の少女アナ(ミレナ・スミット)は、同じ病院の産科病棟で、同じ日に女の子を出産。ともにシングルマザーとして生きていくことを決意していた2人は、再会を誓って退院する。ところが、ジャニスがセシリアと名付けた娘は、父親であるはずの元恋人から「自分の子どもとは思えない」と言われてしまう。それをきっかけにジャニスがDNA検査をしたところ、セシリアが実の子でないことが判明。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑うジャニスは、悩んだ末にこの事実を封印し、アナとも連絡を絶つ。しかし1年後、偶然アナと再会し、アナの娘が亡くなったことを知る。
スペインのペドロ・アルモドバル監督、ビビットなカラーで、スペインのインテリアが、カッコイイです。いつもセンス抜群です。ファッションも良くて、ペネロペの生活がおしゃれでした。
赤ちゃん取り違え?どうするの?アナに言うの?黙ったまま?それなのに親しく付き合って良いの?とハラハラとしながら、話を追っていました。愛情をかけて育てているのに、悲しさはあるけど、話は良かったです。それとスペイン内戦で、亡くなった親族たちの骨を掘り起こそうとする話。今はスペインは、平和だと思うけど、ほんの少し前は、いろいろあったのだと、戦争が起こっている時代だから、それを忘れてはならないと言うことを描きたかったかと思います。ペネロペの祖父や父たちの話は、そんな昔のことではないと考えさせられます。

★★★★☆ 4

犬のかたちをしているもの2022/11/11


犬のかたちをしているもの

犬のかたちをしているもの」 高瀬 隼子・著 集英社文庫
「子ども、もらってくれませんか?」彼氏の郁也に呼び出された薫は、その隣に座る見知らぬ女性からそう言われた。薫とセックスレスだった郁也は、大学時代の同級生に金を払ってセックスしていたという。唐突な提案に戸惑う薫だったが、故郷の家族を喜ばせるために子どもをもらおうかと思案して……。昔飼っていた犬を愛していたように、薫は無条件に人を愛せるのか。
あらすじを読んでも、へんてこりんな話だなぁと思います。同棲している恋人が、他の人と作った子どもをもらって育ててほしいというのです。恋人もその女性もおかしいです。主人公の薫は、子宮の病気になったこともあり、子どもができないかもしれないのです。だからと言って自分の子どもじゃないのに、育てるだろうか?ちなみにまだ妊娠中で、生まれていないのです。主人公が愛する人の子どもが欲しくてしょうがない状態ならともかく、ピンとこないのです。郁也は薫のことは好きだけど、自分の子どもは欲しいと思っているようです。こんがらがっている状況です。
妊娠中の女性も、時々会って、自分がどういう人間か知ってほしいと言うので、何度か会っています。子どもを引き取って育てるかどうか、普通は家族や友達に相談すると思うのですが、そうでもなく、不思議な心理状況でした。それでもなんがかひきつけられて読みました。
すばる文学賞受賞作。その後、「おいしいごはんが食べられますように」で、芥川賞を受賞しています。

チケット・トゥ・パラダイス2022/11/12


チケット・トゥ・パラダイス

「チケット・トゥ・パラダイス」 TOHOシネマズ日比谷
元夫婦のデヴィッド(ジョージ・クルーニー)とジョージア(ジュリア・ロバーツ)は20年前に離婚して以来、必要に迫られて会うことがあっても、いつもいがみ合ってばかりいた。そんな2人の愛娘リリー(ケイトリン・デバー)がロースクールを卒業し、旅行でバリ島へ向かい、数日後に「現地の彼と結婚する」という連絡が入る。弁護士になる夢を捨てて会ったばかりの男と結婚するなどあってはならないと、自分たちと同じ過ちを繰り返してほしくないデヴィッドとジョージアは、現地へ赴き、娘の結婚阻止に向けて協力することになる。
豪華スターの共演で、ドタバタとしながらも、心温まるロマンテック・コメディになっていました。いがみあっていても、娘を愛しているのは変わらない。酔っ払って、踊り狂ったり、笑えるところが多かったです。安心して観る事ができるタイプの映画、昔はいっぱいあったけど、近頃は減った気がします。2人の息の合った演技、楽しい雰囲気に満ちていました。リゾート地の風景も良かったです。

★★★★☆ 4-