ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリデイ2024/06/29



「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 TOHOシネマズシャンテ
1970年冬、ボストン近郊の全寮制バートン校。生徒たちは、クリスマスと新年を家族と過ごすため、家に帰るが、学校に留まらざる者もいた。生真面目で融通がきかない古代史教師ハナム(ポール・ジアマッティ)、反抗的な生徒アンガス(ドミニク・セッサ)、ベトナム戦争で息子を失った料理長のメアリー(タヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。雪に閉ざされた学校で、反発しながらも、孤独な魂は寄り添っていく。
時代設定のせいもあり、映画も昔の雰囲気。立派な学校の建物と、雪景色が良かった。休暇に家に帰れない、傷付いているアンガスは、ちょっと問題児だけど、同情するところも多い。ストレスもたまっているだろうし、家族の問題も抱えている。母親が冷た過ぎるように感じた。まだ彼の人生はどうなっていくかも、わからない。いろいろな可能性がある。良い教師に出会って変わっていくかもしれない。どの役も、ピタリとハマっていた。そう簡単に話は進まないけど、ささやかだけど、忘れ難い冬の休暇になったと思う。クリスマスに観たら良さそうなのに、どうしてこの時期に公開したのかなと。クリスマスや新年を迎える時は、多くのアメリカ人は、家族や大切な人と過ごす大切なものと感じる。

★★★★☆ 4