落下の解剖学2024/03/03



「落下の解剖学」 TOHOシネマズ日本橋
雪深い山荘で著名な作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)の夫サミュエル(サミュエル・タイス)が転落死する。視覚障害のある息子ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)が発見。果たして事故なのか、自殺か、他殺か。起訴さられたサンドラは友人のヴァンサン(スワン・アルロー)に弁護を依頼。無実を主張するが、隠された秘密が露わになっていく。
フランス映画ですが、サンドラはドイツ人でした。大半は法廷劇で、観ていても、真実はわかりにくかったです。しかし、一筋縄にはいかず、いろいろな事を深読みしてしまいます。夫が倒れているのを見て、サンドラがびっくりして、駆け寄って来るところからして、彼女が殺したとは思えないのだけど、後から法廷で新たな証言や証拠が、それでもわからないのです。名演は息子と犬。いつもダニエルと一緒にいる犬は、盲導犬なのか、ダニエルの安全を守っていました。それだけじゃなく、迫真の演技でした。カンヌでパルムドッグ賞受賞していました。作品は最高賞のパルムドール賞を受賞しています。あまり顔に出ないし、どう考えているのか。あの態度の意味はどうしてか、余韻が残ります。

★★★★☆ 4