スティルライフオブメモリーズ ― 2018/08/06
「スティルライフオブメモリーズ」 新宿 K's cinema
東京のフォトギャラリーで、新進気鋭の写真家・春馬(安藤政信)の写真展が開催されている。それを目にした女性(永夏子)から春馬は仕事の依頼を受ける。何も質問しない事、撮影したネガを渡す事を条件に、その女性・怜の女性性器を撮影することを頼まれる。戸惑いながらも写真を撮りはじめ春馬だったが、何度か撮影しているうちに、その芸術性に魅かれて行く……。
女性の肉体の美しさや神々しさを撮り続けたフランスの写真家アンリ・マッケローニとその被写体となった愛人の実話に着想を得てこの映画が作られたそうです。
とても、静かな映画でした。登場人物も少なかったです。初めの写真展の写真もとても芸術的だったけど、映像もどれも美しかったです。モノクロからカラーに移り変わる風景など、映画というより美術鑑賞をしている気分になりました。
矢崎仁司監督は「三月のライオン」(1992年制作で、最近の将棋棋士の話ではありません)が、とても印象的な映画でした。それ以来、久しぶりにこの監督の作品を見ました。女性性器を撮るというと、スキャンダラスなのを想像してしまうかもしれませんが、意外なほど上品な映画でした。
★★★★☆ 4
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