夢見通りの人々 ― 2024/06/18

「夢見通りの人々」 宮本 輝 新潮文庫
夢見通りの住民たちは、ひと癖もふた癖もある。ホモと噂されているカメラ屋の主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。詩人志望の春太と彼が思いを寄せる美容師の光子、彼らの情熱、孤独など、オムニバス連作。
ちょっと古めかしかったです。夢見通り商店街の人々のいろいろな話。関わりもあります。特に中心になるのは、春太だけど、人が良く優しい人。でも地味でパッとしなさそう。彼はサラリーマンだけど、休業中のかまぼこ屋さんに、間借りしています。詩集を出したいと思う一番夢見がちな人かもしれません。癖の強い人々がいろいろな問題を引き起こして、春太が巻き込まれて行ってました。あまり明るい話はなくて、哀愁漂う雰囲気でした。
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