マイ修行映画2022/10/29



「マイ修行映画」 みうら じゅん・著 文藝春秋
エッセイ×マンガでたどる7年間の「修行映画」鑑賞の記録。
映画館は著者にとって日常からの逃避の場であり、道場でもある。「自分に向いていない映画」を求めて劇場に通い、「つまらな……」が出そうになった瞬間「そこがいいんじゃない!」と唱えれば、あらゆる映画に「マイ価値観」が生まれる。『007』や『ミッション:インポッシブル』など人気シリーズ作品、『若おかみは小学生!』『君の名は。』などアニメ作品、『シン・ゴジラ』『ゴジラvsコング』など怪獣もの、『先生!、、、好きになってもいいですか?』『俺物語!!』などマンガが原作の青春もの、パニック映画、『科捜研の女―劇場版―』『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』などテレビドラマの劇場版……ほか、恋愛映画からホラー映画、大メジャー作からマニアックな作品まで、軽妙なエッセイと絶妙な似顔絵が楽しすぎるマンガで紹介。
雑誌「映画秘宝」連載だそうです。観た映画の感想もあるけど、かなり横道にそれていて、他の事も書いてありますけど、面白いのです。観たいと思っていない映画でも、修行と思って行くそうです。え、あなたがそんなの観るの?と思われるような映画にあえて行っている気がします。チケットを買うのは昨今は機械が多いでしょうが、みうらじゅん氏は、パンフレットも買うそうで、それを大きい声で言うのが恥ずかしい時があるとか。ボソボソとつぶやいていると、映画館の人が大きい声で繰り返して、周囲の人に注目されるとちょっと恥ずかしいようです。それも修行なのか。
マンガもあって、リアルな絵からギャグっぽくした絵もあります。ギャグっぽいマンガでも誰だかわかる絵が多いです。映画の話から、とりとめもなく、離れていってしまうことも度々、下ネタ満載で、こんな事書いて、大丈夫かということもあるけど、生真面目な本が多いこの頃なので、痛快でした。

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