本所おけら長屋四・五2026/04/27





「本所おけら長屋 四・五」 畠山 健二 PHP文芸文庫
本所七不思議のひとつ、おいてけ堀で河童の捜索を始めた万造と松吉が、巻き込まれた事件。左官の娘、お糸と文七の恋の行方は?
おけら長屋とライバル関係にあるだるま長屋が、度胸勝負をすることになり、本物の幽霊が現れる。
人の優しさとおせっかいが話をややこしくすることもあるけど、最後は何とか丸くおさまる連作時代小説。全話読切だけど、前の話と繋がりがあるので、その後どうなったのかもわかることがあります。お糸は文七のことが好きなのだが、お互いにハッキリしないで、モジモジとしています。恋敵がグイグイと文七に迫っているので、読んでいる方はヤキモキしました。
良かった話は、島田鉄斎と因縁のある女スリが、数年後に訪ねて来て相談を持ちかけるのだが、大きな捕物に繋がっていく話。ちょっと本格時代小説な感じがしました。あとは何かとお騒がせな住民たちの軽い話が中心です。幽霊までも和ませてしまう人たちでした。

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