劇場編集版 かくしごと-ひめごとはなんですか-2021/07/13


劇場編集版 かくしごと

「劇場編集版 かくしごと-ひめごとはなんですか-」 バルト9
久米田康治の同名コミックを原作とするテレビアニメ「かくしごと」の劇場版。テレビアニメ版を編集して新規カットを追加し、テレビアニメ版では描かれなかったもうひとつのラストを描く。
下品な作風で人気を集める漫画家・後藤可久士は、小学4年生の娘・姫と2人で暮らしている。姫を溺愛する可久士は、何をするにも姫のことが最優先だ。そんな可久士は、自分が漫画家であること、そして姫の母親の行方について、絶対に姫に知られないよう隠し続けていたが……。
純朴で可愛らしい娘の姫は、父親が隠している事には、全く気が付かず、父がうろたえながら、懸命に動いている事に、おかしみを誘います。
テレビアニメは見ていなかったのですが、友人のオススメで見てみました。予告編を見ても、風景がとてもきれいです。テレビアニメ見ていなくもわかりますが、かなり省略されているのは感じます。
知っている場所が出てくるとまた面白いです。代官山蔦屋書店、豊洲のキッザニア、江ノ電等。おしゃピー(おしゃれピープル)に気後れしてしまうところは、共感します。前半は笑わせておいて、後半には姫が高校生になっていて、秘められていたことが、わかってくると、グッときてしまいます。絵も人物はあえてかわいらしいのですが、風景などはとてもリアルで美しいです。最後に大瀧詠一の歌が流れて、夏の爽やかな空気を感じる映画でした。

★★★★☆ 4-