素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店2016/06/11

素敵なサプライズ
「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」 ヒューマントラストシネマ有楽町
大富豪のひとり息子ヤーコブ(イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘ)は、人生に嫌気がさして、自殺しようとするも、邪魔が入ってうまくいかず、拾ったマッチ箱に記された謎の代理店に行くと、自殺をほう助するサービスを行っているとのこと。いつどのような方法で死が訪れるかわからない「サプライズコース」を選択する。同じコースを選んでいる女性・アンネ(ジョルジナ・フェルバーン)と、偶然知り合い、互いにひかれ合うように…。
オランダ映画で、大富豪の家はオランダにあり、代理店は隣りの国ベルギーのブリュッセルにあります。
主人公は絵に描いたようなお金持ちで、たくさんの従業員がいるお城のような所に住んでいて、高級車を何台も持っています。しかし、幸せではなく、自殺したいのです。何もかも手に入れることができて、欲しい物もない。はたから見るとその気持ちはよくわからない。
そこで出会う女性アンネは、とても魅力的でした。シンプルなファッションが私の好みです。すごい美人というわけでもないけど、笑顔がいいです。
「コントラクト・キラー」(アキ・カウリスマキ監督)という映画で、自殺できない主人公が、自分を殺すように殺し屋へ依頼して、直後に恋に落ちて、殺しをキャンセルしようとするが、できずに逃げ回るというような話でした。見る前はそれに近いかなと思っていたけど、「素敵なサプライズ」はちょっと違う設定がありました。ブラックコメディで、おしゃれな映像で良かったですが、なんだか心の置き場があいまいでした。特に尽くしてくれた執事のムラーのことで、ちょっとモヤモヤしました。でも、好きなタイプの映画です。

★★★★☆ 4+