Spice -映画・本・美術の日記-

「森山中教習所」　一ツ橋ホール（試写会）
ある日、免許を取ろうと思い立った大学生の佐藤清高（野村周平）は、ヤクザの轟木（賀来賢人）が運転する車にひかれて気を失う。無免許運転だった轟木が教習所へ行くことになり、そこで目覚めた清高は、轟木が高校の同級生だと気がつく。自分も車の免許を取りたかったと、一緒に教習所に通い始める。
その教習所は廃校になった校舎を利用したもので、校庭で教習をする家族経営の非認可教習所だった。アットホームで、食事をごちそうになったりしながら、清高は楽しく通い始める。
オフビートな青春映画。自由すぎて子どものまま大人になったような清高と、クールで無表情の轟木。教官家族とそこへ集う生徒たち。独特なテンポでゆるくのんびりとした映画だった。
車にひかれても、そのことを全く気にしていない清高のキャラクターがいい。麻生久美子演じる教習所の教官も、かなり自由である。こんな教習所はありえないんだけど、そこがおかしかった。

★★★☆☆　3