不埒な夫に焦がれて ― 2025/06/21

「不埒な夫に焦がれて」ミーア・ヴィンシー 扶桑社文庫
久々にロンドンを訪れたカッサンドラは、2年前に形だけの結婚をして以来、別居していた実業家の夫・ジョシュアと再会をする。妹の社交界デビューのため、期限付きで同居するが、不作法な夫に苛立っていた。ジョシュアもカッサンドラを邪魔者扱いをするが、お互いのことを知るうちに、惹かれあっていく。
ロマンス小説です。1910年代のイギリスが舞台で、家や土地を家族に遺すために、女性では継げないから、便宜的に結婚するとか、時代を感じます。社交界や伯爵などの家柄、独特のファッション、作法を重んじることなど、興味深いところはありました。ロマンス色は濃いから、なんだかお互い好きなのに、すれ違いばっかりで、なかなか進まない感じもしました。ファッションについては、ボンネットやクラヴァットなど、どういうものかなと検索しました。わかってみると、そういえば西洋絵画の中でも、見た事あると思いました。特にイギリスの絵を見る時は、今後は気をつけて見てみようと思いました。
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