わが殿 下2023/08/03



「わが殿 下」 畠中 恵・著 文春文庫
新銅山の開堀、面扶持の断行、藩校の開設、大型船のぞうせ、七郎右衛門は、幾度も窮地に陥りながら、“わが殿”利忠の期待に応え続ける。だが、家柄もないのに殿の信頼を集める七郎右衛門に、悪意が向けられ……。
黒船が襲来、日本が激変していく時代、小さな藩が奮闘して、借金を返し、利益を生み出すまでになっていく。七郎右衛門は、打出の小槌と言われ、殿や藩の為に、忙しく働いた人でした。この話は実在の人物をベースにしている歴史小説、すごい人です。殿との関係も良かったです。兄弟仲も良くて、皆で助けあっていました。何もできないクセに、古い考えに凝り固まっている人たちに、主人公が言う言葉が、素晴らしいです。時代は変わり続け、今まで通りでは行かなくなる、自分たちも対応して行かないとならないと思います。現代でも通じる事があり、反省させられます。

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