ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ2022/12/05



「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」 TOHOシネマズシャンテ
イギリスの上流階級に生まれたルイス(ベネディクト・カンバーバッチ)は早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。
猫をモチーフにしたイラストで人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を描いた伝記映画。
この映画の前は、ルイス・ウェインの事は知らなかったですが、可愛らしい絵で気に入りました。当時は猫はあまりペットとして飼われていなかったそうですが、ルイスの絵が人気を博して、猫に対する考え方が変わってきたそうです。そうだとすると、すごい功績のある画家ですね。ちょっと変人っぽい主人公、絵はとても上手く、描くのが早いのです。本人がそうだったのか、左右の手を一度に使って描いていました。
イギリスのこの時代は、身分の差などで、なかなか結婚が難しいようで、ルイスの家は落ちぶれた感がありますけど、家庭教師で多分、年上の人と結婚するのは異例なんです。結婚後は幸せそうですが、長くは続かず、ルイスも病んでいくところが、悲しいです。エミリーが可愛がっていた猫のピーターは、頭良さそうで、愛らしかったです。全体的には、ちょっと長い気もしました。ベネディクト・カンバーバッチは、いつもの役とは違っていて、珍しいです。オシャレな服装も多かったです。チラッとしか出ないけど、イギリスらしく紅茶を飲むシーンの食器がどれも良かったです。ちょっと妄想も出てきて、シュールな映像もあり、いろいろ紆余曲折があります。絵本の中のような美しい自然、ルイスが生み出す擬人化された猫達、見どころは多いです。

★★★★☆ 4

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