秋が来るとき2025/06/01



「秋が来るとき」 TOHOシネマズシャンテ
80歳のミシェル(エレーヌ・ヴァンサン)は、パリで生活を終え、いまは自然豊かなブルゴーニュの田舎でひとり暮らし。近所に親友のマリー=クロード(ジョジアーヌ・バラスコ)がいて、しょっちゅう会っている。休暇を利用して娘(リュディビーヌ・サニエ)と孫がミシェルのもとを訪れるが、ミシェルが振る舞ったキノコ料理が引き金となって、それぞれの過去が浮き彫りになっていく。
ミシェルにとっては最愛の孫、しかし、母娘の関係はうまくいってない様子です。ミシェルの過去に、問題があるようですが、愛情は持っているはずです。マリー=クロードの息子のヴァンサンが絡んで、物語はあらぬ方向へ。どうなるのかと最後までハラハラしました。ブルゴーニュの美しい自然で、人生の晩年を穏やかに暮らす話を望んでいたけど、フランソワ・オゾン監督は、そう簡単にはいきません。人生の悲哀に満ちた話でした。
孫のルカくん、美形でした。フランスのおばあさんは、ファッションがおしゃれです。家の中や、お料理も素敵でした。ヴァンサンは良い人なのか、悪い人なのか、よくわからなかったです。あえて観客に考えさせているのかも。それぞれが、どうするべきか選択を迫られました。 

★★★★☆ 4