鯨が消えた入り江2025/08/22



「鯨が消えた入り江」 Stranger
香港の人気作家ティエンユー(テレンス・ラウ)は、新作小説に盗作疑惑が持ち上がり、世間からバッシングを浴びる。心に深い傷を負った彼は、かつて文通していた少年が教えてくれた、天国につながるという「鯨が消えた入り江」を探すため、台湾を訪れる。投げやりになっている彼は繁華街でぼったくりに遭い、酔い潰れてしまう。そんな時、地元のチンピラ・アシャン(ファンデイ・ファン)に助けられ、ティエンユーが目的地を言うと、その場所を知っているから連れて行くと請け合う。2人のひと夏の旅が始まる。
このポスターやチラシから想像するとBLものかと思えますが、果たしてそうなのかなぁ。確かに良い感じに近づいていくところもありました。どちらかといえばロードムービーで、ファンタジー的な話でした。初めは揉めてばかり、トラブルが続きますが、だんだんアシャンの良いところを知り、惹かれ始めていくのです。お互い惹かれあっている様な。
香港スターの今は亡きレスリー・チャンがきっかけになっていたり、重要な役割を与えられています。若い世代でレスリー・チャンを知らない人もいるかもと心配してしまいました。
「トワイライト・ウォリーアーズ」ではバリバリのアクションを披露していたテレンス・ラウが、今作では物静かな雰囲気でした。ヘアスタイルによってもずいぶん違って見えました。主役の2人が、どっちもカッコ良かったです。
話は都合の良いところもあるけど、とっても好きなことタイプでした。台湾の海や滝、自然も美しかったです。

★★★★☆  4+