紙屋ふじさき記念館 新しい場所2025/03/06



「紙屋ふじさき記念館 新しい場所」 ほしお さなえ 角川文庫
大学卒業後、晴れて藤崎産業に入社した百花は、記念館準備室に配属され、新記念館開館に向けたプロジェクトに携わることに。和紙の魅力を伝えるべく、同期の新入社員たちと奮闘する。そんな中、百花の亡き父の作品が復刊の動きが現れる。
やっと最終刊に辿り着きました。もう少し、恋愛の話もあるのかと思ったら、そうでもなく、課題を解決していくために、常に真面目な主人公でした。でも好きな事を仕事にできて、大変でも充実しているようです。
絶版になっていた父の本が、復刊するのも、そもそも百花が、紙屋ふじさき記念館でアルバイトをしなければ、ありえなかったと思います。百花のアイデアでグッズを作り、父の小説の文章を使ったことがきっかけになっています。家族も喜んでくれています。記念館再オープンで、みんながハッピーになる話でした。一成さんと何かと対立している従兄弟さんも、やけに簡単に解決したような気もしたけど、面白く最後まで読めました。