紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆2025/01/16



「紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆」 ほしお さなえ 角川文庫
ふじさき記念館にインクメーカーとガラスペン作家の相談が持ち込まれる。館長の一成から協力を頼まれた百花はインクとガラスペンにすっかり魅了される。商品のネーミングに悩んでいると、母から作家だった父の遺品の万年筆を渡される。自分の名前の由来を思い出し、商品名のヒントを思いつく。
前半は百花の祖母の住む長野県で、水引作りをしたり、記念館でワークショップをしたり、次々と変化があります。前作からの話も続いていて、協力して作ったコラボ作品も好評だし、またその繋がりから他の話が持ち込まれます。SNSも活用し、記念館も良くなっているのが伝わってきます。百花はガラスペンやカラーインクの事はあまり知らなかったようですが、研究を兼ねて、大学の友達にお店を教えてもらうと、すっかり気に入っていた様子が、共感できました。紙を好きな人は、万年筆も好きな人も多いですね。インクも今はたくさんできているので、カラフルなインクを使ってみたくなります。