傲慢と善良2025/07/25



「傲慢と善良」 辻村 深月 朝日文庫
婚約者・真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、架は彼女の過去と向かい合う。真実はストーカーに悩まされていたと言う。真実の故郷である群馬を訪れ、家族に会ったり、過去の婚活で知り合った人などに話を聞きにいく。浮かび上がるのは、地方都市での生きづらさや、真実の性格など。果たして彼女はなぜ姿を消したのか。
ミステリー仕立ての恋愛小説でした。あまり主体性のない真実、誰もが年頃になれば結婚すると思っていたが、望み通りの結婚はなかなか難しいことがわかります。架も過去の恋愛で結婚に踏み切れなかった後悔もあるのか、多くの人も共感できるところがありました。ちょっと真実がウジウジした人のようにも感じましたが、面白く読みました。結婚するのが難しい現代、息苦しさを感じました。
タイトルはジェイン・オースティンの「高慢と偏見」からきているのかなぁと思ったけど、話の中にも出てきたので、やはりそこからなんですね。確かに傲慢な考えもあるし、善良なゆえに、スムーズにいかないところが目立ちました。もっとあけっぴろげに話ができないものかと思ってしまいます。「高慢と偏見」には似た話ではなかったです。「ブリジット・ジョーンズの日記」はまさにベースになっていると思いましたけどね。
この本は最終的にはどうするのかと、気になりながら読みました。読んでみると、映画も観ておけば良かったかなと。