アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓2025/07/18



「アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓」 吉祥寺オデヲン
幼い頃にオスマン帝国でのアルメニア人迫害から逃れアメリカに渡ったチャーリー(マイケル・グールジャン)は、自身のルーツである祖国アルメニアを訪れる。しかしソ連統治下のアルメニアで、身に覚えのないスパイ容疑で逮捕・収監されてしまう。悲嘆に暮れるなか、牢獄の窓から近くのアパートの部屋が見えることに気がつき、そこに暮らす夫婦の生活を覗き見る。夫婦と同じ空間にいることを想像したり、夫婦仲がこじれていくのに、心を痛めたりするが……。
無実の罪を着せられたのに、誰かを恨むこともなく、労働と暴力に耐えながら、覗き見る夫婦のことを、心の頼りにして、一緒に喜んだり、悲しんだり、ついにはなんとか連絡を試みたりします。
アルメニアの歴史や、大変さが伝わってきました。コウノトリが牢獄の近くに住んでいて、日本ではあまり見かけないけど、結構大きい鳥で近くで見ていました。アルメニアでは多分有名なアララト山は、雪を被っていて、ちょっと富士山に似ています。はじめの方にアララト山の絵も出てくるのだけど、横に鳥が舞っていて、私には富士山と鶴に見えました。横山大観の絵かと思いました。その鳥はコウノトリの絵だったみたいです。
主人公が落ちてきた卵を受け取るシーンがあるのですが、まさか温めて育てるのかと思ってら、そんなことはなく、どうなったのかは不明です。
チャーリーを演じるマイケル・グールジャンが良いキャラクターで好演と思っていたら、この人が監督で脚本も書いているのです。とても良かったです。良かったけど、辛くせつない映画でした。無実なのに。1つの出会いで、運命が変わってしまったというか。しかし、彼の選ぶ行動で気持ちを推測しています。

★★★★☆ 4+