風と行く者2024/02/28



「風と行く者」 上橋 菜穂子 新潮文庫
つれあいの薬師師タンダと草市を訪れたバルサは、旅芸人サダン・タラムの一行を助け、旅の護衛を引き受ける事になる。20年前にも養父ジグロと護衛した事があり、当時の頭であるサリとジグロは深い関係にあった。サリの娘であるエオナが女頭となっているが、もしかしたらジグロの娘かもしれない。何者かに命を狙われているエオナたちと旅をすると、20年前の事が去来する。 
タンダと共に穏やか暮らしている様子が描かれるのかと思ったら、バルサの16才の頃の話が中心でした。その時の事とも狙われているのは繋がってはいました。
いつも食べ物が美味しそうで、全く知らないその国独自の食べ物でも、生き生きと描かれています。ドラマではジグロ役を吉川晃司さんが演じていたけど、本を読んでいるとピッタリに感じます。
今作は他の登場人物はあまり出てこなかったです。チャグムはどんな大人になっているか、知りたかったです。