蔵盗み 古道具屋 皆塵堂2018/10/28


蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

「蔵盗み 古道具屋 皆塵堂」  輪渡 颯介・著 講談社文庫
有能な手代だった益治郎は、主の息子に盗みの濡れ衣を着せられ小間物問屋を追われた。失意のあまり盗賊の誘いに乗り、怪しい古道具屋に転がり込んだ益治郎。盗賊たちは開かずの蔵に眠るお宝に狙いをつけた。お宝があるか調べて、盗みの手引きを手伝う約束をする。しかし、品物が多くて藏にたどりつけず、片付けの毎日。幽霊や憑き物にも悩まされる。次第に呑気な皆塵堂店主の伊平治のペースに巻き込まれていく。
シリーズ第3弾。陥れられて、恨みを持って泥棒の仲間になろうとしても、もともと善人で、仕事も真面目、小僧の峰吉には読み書きを教えたりと皆塵堂のために尽くしている益次郎。今回も、皆塵堂にやってきた新しい登場人物が主人公でした。1巻目の中心だった太一郎は思ったよりも出てこなかったけど、要所要所には活躍します。前に出てきた他の人もどうなっているのかとわかるのもうれしいです。皆塵堂ファミリーとして増えていきそうです。