こころに剣士を2016/12/13

こころに剣士を
「こころに剣士を」 神楽座(試写会)
1950年代エストニア。ソ連の秘密警察から身を隠すため町にやって来た元フェンシング選手のエンデル(アルト・アバンディ)は、小学校の教師として子どもたちにフェンシングを教えることに。子どもは苦手なエンデルだったが、ひたむきに学ぶ姿勢に心を動かされていく。レニングラードで開催される全国大会に出たいと子どもたちにせがまれたエンデルは、秘密警察に見つかることを恐れながらも子どもたちの夢をかなえるべく出場を決意する。実話に基づいたヒューマンドラマ。
ソ連の圧政で、親を奪われている子どもたちに、希望を与え、絆を築く素敵な話でした。政治的なことや、自由がない時代、よく知らなかったです。
監督はフィンランド人のクラウス・ハロ。前作「ヤコブへの手紙」を見ましたが、私のお気に入り映画です。そのため期待も高まっていたけど「こころに剣士を」は期待を裏切らず、とても良かったです。99分の短かさで、全体的に明るくはないのですが、心あたたまる話でした。子どもたちはかわいかったです。美少年のヤーンと初めにフェンシングを習いたいと言ってきた少女マルタには、大切な役割がありました。もの静かな音楽も物語に合っていました。
フィンランド・エストニア・ドイツ合作ですが、アカデミー賞の外国語映画賞に向けたフィンランド代表作品に選ばれているそうです。

★★★★★ 5-

コメント

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_ 象のロケット - 2016/12/16 09:05

1950年代初頭の北ヨーロッパ・エストニア。 ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手エンデルは、身を隠すため田舎町ハープサルの小学校教師となる。 校長から運動クラブを開くよう命じられた彼は、生徒にせがまれフェンシング・クラブを開くことに。 予想以上にクラブは人気を集め、生徒たちはみるみる上達していく。 そんな中、校長はエンデルの経歴を調べ始める…。 実話から生まれた社会派ヒューマンドラマ。 ≪勇気の先に未来がある≫

_ 映画好きパパの鑑賞日記 - 2016/12/29 07:26

 第二次大戦中、ソ連とドイツという大国に翻弄されたエストニア。そこで懸命に生きる人々の悲しい運命と生きる強さをフェンシングを通してみるヒューマンドラマです。上映時間が短いので、ちょっと物足りないかも。今年の映画鑑賞はこれで終了です。     作品情報 20…

_ とりあえず、コメントです - 2016/12/31 18:11

第二次世界大戦後のエストニアを舞台に、運命に翻弄されながらも強く生きた人々の姿を描いたドラマです。 予告編を観て、純粋にこちらを見つめる子供たちの表情が可愛いなあと気になっていました。 実在の人をモデルにした物語からは、冷たい空気と静かな緊張感が伝わってくるような感じがしました。