蹴りたい背中 ― 2023/03/26
「蹴りたい背中」 綿矢 りさ・著 河出文庫
“この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい”長谷川初実は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的ファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが…クラスの余り者同士の奇妙な関係を描く。史上最年少19歳での芥川賞受賞作。
みずみずしい感性、恋ではなく複雑な気分を文字で表しています。ちょっと変わっていました。クラスの中で浮いた存在の主人公、友達が輪に入れてあげようとしても、拒否してしまいます。そんな風に入れてもらう事を望んでいないのです。実行するかは別として、背中を蹴りたくなってしまう気持ちも、わかる気がします。
最近のコメント