堀本達矢 個展 Meet the KEMONO2023/02/01



「堀本達矢 個展 Meet the KEMONO」銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM
堀本達矢さんは、1993年生まれのケモノ美術作家。
前に湯島のギャラリーに見に行った事があったのですが、また他の作品も見る事ができて、嬉しかったです。2月8日までです。
なめらかない肌の質感、リアルな体と、顔とのバランスが、不思議です。
色っぽさと可愛さが混在しているKEMONOたちです。




可愛いいっ。 
 

Cafe黒澤文庫-本と珈琲とインクの匂い-2023/02/02



日本橋高島屋新館4階にある“Cafe黒澤文庫-本と珈琲とインクの匂い”へ。
ノスタルジックな雰囲気です。文庫本がたくさん置いてあって、自由に読んでも良いみたいで、買い取ることもできるようです。一人で行って読書するのも良いかもしれません。エシレバタークレープとコーヒー(アフタヌーンブレンド)を注文。お値段がちょっと高いですが、カップが大きくて、たくさん飲めました。
食事やお酒も楽しめますが、デパートの中にあるからか、20時で閉店です。前から行ってみたいと思っていましたが、やっと行けました。

若冲2023/02/03


若冲

「若冲」 澤田 瞳子・著 文春文庫
京は錦高倉市場の青物問屋枡源の主・源左衛門―伊藤若冲は、妻を亡くしてからひたすら絵に打ち込み、やがて独自の境地を極めた。若冲を姉の仇と憎み、贋作を描き続ける義弟・弁蔵との確執や、池大雅、与謝蕪村、円山応挙、谷文晁らとの交流、また当時の政治的背景から若冲の画業の秘密に迫る。
伊藤若冲に興味があるので、面白く読めました。出てくる絵が思い浮かんできます。亡き妻を弔うように絵を描き続けると言う設定ですが、確か若冲は結婚していないと言われていたから、創作が大きいのでしょう。でも実際はこの時代の事はわからないし、想像を膨らませて描いているのだと思います。たくさん画家も出てくるし、このへんは時代が一緒なのかと、知る事ができました。特に池大雅や、谷文晁。谷文晁の絵も、若冲のようにカラフルなイメージがあります。本当に交流があったのかも、わかりませんが、隠遁生活で、あまり人と接していない人として描かれていました。でも、心中は苦しく、ハッピーさは少なかったです。後世に残るすごい作品を描いても、穏やかには生きられないのでしょうか。この時代ではかなり長生きしています。84歳没。

イニシェリン島の精霊2023/02/04


イニシェリン島の精霊

「イニシェリン島の精霊」 TOHOシネマズシャンテ
1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリック(コリン・ファレル)は、長年の友人コルム(ブレンダン・グリーソン)から絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。
「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督作品。
人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフにしているそうです。目を見張るのは、孤島の自然の美しさ、天気の移り変わり、パブや家、荒涼とした土地。馬車?で荷物を運ぶ、昔ながらの生活。全体的に暗い雰囲気ですが、とても興味深いです。大好きな映画とは言い難いのだけど、次はどうなっていくの?と予測不能の展開です。
それを名優たちが、崇高に演じています。コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンはもちろんのこと、バリー・コーガンの存在感。恐ろしい予言をする老婆。
動物達までも、名演。みんな人間の言葉を解するのかと思わせます。
そして、話の内容は比喩的なところも多く含んでいるのだろうけど、ネタバレしたくないので、観た人と語り合いたくなる内容でした。遠くから聞こえる内戦の音。いきなりパードリックの事が嫌いになったコルム。そこから始まるので、それまでの2人がどんな間柄だったのか想像はつかないけど、パードリックは親友だと思っていたようです。でも、コルムが悪いとも思いません。コルムの気持ちもわかります。好きな音楽を作曲したり、自分の好きな事のために時間を使っていきたいと思ったのではないかと。どうしてもコルムとの関係を復活させたいパードリック、コルムも温かい人だと思えます。しかし、思わぬ方向へ諍いが続いていくのです。もしかしたら戦争も、こういう風に気持ちのすれ違いや、新しい恨みが重なって大きくなっていくのでしょうか。観ている方はパードリック、もうコルムの事は、ほっておいてあげてくれと願ってしまいます。

★★★★☆ 4+

じゅうじゅう焼きランチ2023/02/05



友達と映画へ。行く前に“鉄板焼き東洋”へ。じゅうじゅう焼きを食べました。味噌味かな、甘くて濃い目の味付けでした。

レジェンド&バタフライ2023/02/06



「レジェンド&バタフライ」 TOHOシネマズ日本橋
大うつけと呼ばれる尾張の織田信長(木村拓哉)は、敵対する隣国・美濃の濃姫(綾瀬はるか)と政略結婚する。尊大な信長と男まさりの濃姫は最初は対立する。ある日、今川義元の大軍が攻め込んでくる報が届くと、圧倒的な戦力差に信長は絶望するが、濃姫の励ましと、2人で戦術を練って危機を逃れる。いつしか強い絆で結ばれていく2人、天下統一に歩みだす。
10代の頃から本能寺の変まで、約30年に渡る話でした。今に伝わる歴史的事実を踏まえつつ、どちらかというとラブロマンスな感じがしました。長い期間の話だし、省略はされているとはいえ、映画もちょっと長かったです。共演者も豪華でしたが、ちょっとしか出ない人も多かったです。主役の2人はかっこよかったです。綾瀬はるかもアクションが多いです。森蘭丸役の市川染五郎が、りりしさと可愛さがあって良かったです。ラストの方の展開は、あれっ?どうなる?って感じるところがありました。

★★★☆☆ 3

百貨店展ー夢と憧れの建築史2023/02/07



「百貨店展ー夢と憧れの建築史」髙島屋資料館TOKYO
近代的な百貨店が誕生した20世紀初頭から、大型商業施設が多数出現する現代までの変遷。戦前の実験的な百貨店建築には、人々の憧れを誘います。かつては屋上に本格的な遊園地や、動物園があったりしました。多くの人が集まり特別な場所だったと思います。近頃は、閉店してしまう百貨店も増えてきました。ネットショッピングで、より安く商品を買う人も多いかもしれませんね。小さな展示でしたが、昔の百貨店はモダンな建物が多いです。今でも日本橋髙島屋などは、古き良き雰囲気が残っています。写真や、模型、映像でかつての様子を紹介していました。近頃デパートの屋上は遊園地は、ほとんどないですね。

small MUJI 展2023/02/08



「small MUJI 展 日用品のたのしみ方」 ATELIE MUJI(MUJI GINZA6F)
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんが、無印良品の商品を使って、ミニチュア世界を作っています。 
入場無料、各売場にも、写真が飾られていました。



九十九藤2023/02/09


九十九藤

「九十九藤(つづらふじ)」 西條 奈加・著 集英社文庫
江戸の人材派遣業、口入れ屋・冬屋の差配となったお藤。小さい頃に祖母に仕込まれた考え方を生かして、今までにない方法で、武家相手ではなく、商家への奉公人を育てて送り込むことにした。しかし、成果を生み始めると、同業者から新参者という事もあり、猛反発を受ける。冬屋を潰そうという目論みに、お藤は真っ向勝負を挑む……。
武家を相手に中間を派遣していたが、徹底的に家事を仕込んで、商家へ人を派遣するように転換していきます。
黒羽の百蔵と呼ばれる中間たちを取りまとめている親分のような怖い存在と勝負を挑むことになるが、お藤は昔、女衒から追われていた時に助けられたお武家の面影を見ていました。
若いのに肝の据わったお藤がかっこよかったです。この当時は女であるというだけで、認められないこともあり、今もありますが、上司が女だという事でも大変だと思います。はじめは店の中でも反発を受けています。でも、実力で覆していきます。働く人にとってもお客さんにとっても良いことが何かを考えます。まさにウインウインの関係で、今にも通じます。お仕事話だけど、この時代のしがらみが、複雑に絡んできますが、とても面白かったです。

すべてうまくいきますように2023/02/10


すべてうまくいきますように

「すべてうまくいきますように」 ヒューマントラストシネマ有楽町
ユーモアと好奇心にあふれ、生きることを愛してきた85歳の男性アンドレ(アンドレ・デュソリエ)。脳卒中で倒れ身体の自由がきかなくなった彼は、その現実を受け入れられず安楽死を望むように。人生を終わらせるのを手伝ってほしいと頼まれた娘エマニュエル(ソフィー・マルソー)は、父の気が変わることを願いながらも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡する。父はリハビリによって徐々に回復し、生きる喜びを取り戻したように見えたが……。
フランソワ・オゾン監督が、「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に翻弄される娘の葛藤を描いた人間ドラマ。
身体が不自由でも、愛する家族と会えるし、食べ物も比較的食べられるのに、もう昔の自分とは違っているのに耐えられないのか、考えさせられます。
安楽死が合法の国といえば、スイスなので、日本人からは余計に遠い存在です。でもヨーロッパの映画ではこういうテーマはいくつかあります。
「君がくれたグッドライフ」「母の身終い」という映画が私は印象的でした。
この映画も決して楽しい話ではないけど、父の願いを叶えるべきか、苦悩する娘たち、パリでの生活の様子など、とても興味深かったです。なんといっても、ソフィー・マルソーが相変わらず、美しいです。ブルーの服が似合います。赤い服も良かったです。シャーロット・ランプリング演じる母は、彫刻家で、夫とは一筋縄ではいかない関係のようです。フランスらしさが随所に漂っていていました。やっぱり、挨拶の時は、抱き合ったりキスしたり、すごいなぁと思いました。家族はもちろん、友人や弁護士なも、家族のような深い信頼関係があるのだろうなと感じました。

★★★★☆ 4