うさぎパン2014/02/21

うさぎパン
「うさぎパン」 瀧羽 麻子・著 幻冬舎文庫
中学まで女子校だった優子は、高校に入学して初めて共学になった。自己紹介の時にパンが好きと言ったことをきっかけに、クラスメイトの富田君と接近する。義母のミドリさんや、家庭教師の美和ちゃんと、仲が良くて、穏やかな日々をおくっていたが、思いがけない人物が、優子の前に現れる…。
はじめは、女子高生の淡い初恋模様なのかなと思いました。高校生からかなり離れてしまった自分は楽しめるかと心配していたのですが、話は意外な方向へ。怖くないけど、ホラーっぽい。
でも、最後にはじんわりです。ほっこりとして良いお話だったと思います。優子を囲む“愛”に、気が付いていくような話。
2作目に「はちみつ」が同時収録。こちらもパンに関する話で、家庭教師の美和ちゃんの友人が主人公でした。どちらもパンがおいしそうでした。