光にふれる2014/02/12

光にふれる
「光にふれる」 ヒューマントラストシネマ有楽町
生まれつき目の不自由な青年ユィシアン(ホアン・ユィシアン)は、天才的なピアノの才能がありながら、小さい頃のトラウマのせいで、表舞台に立つことができない。そんなユィシアンが初めて故郷を離れて都会の音楽大学に通い始める。送ってきた母親、心配な気持ちを抑えて、後ろ髪をひかれながら、母は故郷に帰っていく。とまどってばかりの学生生活が始まるのだが、ダンサーを夢見る女性シャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)や彼を理解してくれる仲間たちとの出会いにより、夢に向かう勇気をもらっていく。ダンサーをあきらめていたシャオジエも、逆境を乗り越えて、夢に向かって飛翔していく…。
ホアン・ユィシアンの実話を基に、本人が自分自身を演じています。
健常者の学校で、慣れない生活、ユィシアンは大丈夫だというが、おとなしい性格だし、映画を見ている方は、心配になり、母親の目線で見てしまいます。ずっと付いていてあげたい、でも彼が自立していけるようにしたいと願う母の気持ちが伝わってきます。ルームメイトが良い人だといいなと思いながら見ていると、実際にすごい良い人で、目が見えないという彼を、わけへだてなく普通に接してくれます。逆に気を使ってくれるということもないのです。実際の話が全部ではないかもしれないけど、盲学校や家から離れて、大学で新しい世界を体験し、彼も大きく成長していったことがわかります。本人の美しいピアノの調べが映画を彩っています。良い話そうだなぁと思って観に行くと、本当にその通りの話で、期待を裏切らなかったです。でも、それ以上ではなかったかもしれません。

★★★☆☆ 3+