蒼穹の昴22011/04/05

「蒼穹の昴2」浅田次郎・著 講談社文庫
やっと2巻目。この本はいろいろな語り手がいるのですが、中心となるのは官吏となって、政治の中枢へ進む文秀(ウェンシウ)。宦官として後宮へ仕官する春児(チュンル)。ケガをしたり、病気になったりして引退した宦官が暮らすところで春児は生活し、いろいろな人に後宮のことを教えてもらう。中でも芝居の立役者であった黒牡丹の猛特訓を受けて、すごい技ができるようになり、成長していく春児のことは印象的。
時間の流れはわりと早く、大清国に君臨する西太后を中心に、権力を巡るまわりの人たちの対立など、陰謀が渦巻きそうな予感。合間にはほっとするような内容もあるけど、先が気になりつつ、3巻へ。

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