木漏れ日の家で2011/04/20

「木漏れ日の家で」を観てきました。
ポーランド、ワルシャワ郊外の古い屋敷で91歳のアニュラ(ダヌタ・シャフラルスカ)は愛犬のフィラ(フィラデルフィアの略)と暮らしている。
アニュラは双眼鏡で隣人たちの生活を覗くのが日課。動きはすっかり遅くなったが、おしゃれで誇り高い性格で、無礼な人はお断り。愛犬にだけ心を許して話しかける毎日。
長く暮らしている家で、アニュラの心に去来するのは若き日の甘美な思い出、息子の幼い頃の愛らしい姿。今では静かな暮しをかき乱すのは、家をめぐるいさかいや息子夫婦との関係。人生の最後を思うことで、彼女はある決心をする…。
モノクロの映像が、なんとも美しい映画。古いけれど立派な屋敷がとても素敵で、老婦人のひとり生きる姿が、リアルに描かれる。ちょっと眠くなってしまうところもあるのだけど、家も風景も、美しく年を重ねる女性にも魅せられるのである。

★★★☆☆